(長坂) 夢はありますか?
私の夢は“本を書くこと”でした。幸運にも、念願叶い10年前に実現させました。写真がそれで、ペンネームで書きました。
“井の中の蛙、大海を渡る”は、アメリカ赴任の準備が題材です。
出版社の方と相談し、共同出版(半額自己負担)の形で、まず500部 世に出しました。確か東京駅前の“丸善”丸の内本店に10冊置くと言うので見に行きました。
“あるある、私の本が! 誰か買ってくれないかな。。。”
嬉しさと恥ずかしさの中で30分ほど眺めていました。
結局200冊ほどしか売れなくて廃版となりました。出版社が倒産したからです。
それから数か月後、ご厚意なのかTELがあり
“250冊ほど在庫がありますが、どうしますか。。不要なら処分(廃却)、必要なら購入してくださいと。”
本来なら作者なので無料で渡したいが、法律?がありできないとのことでした。
自分が金を注込んで、出版社が倒産したのでまた金を払って本を買い取るなんて。。。
それでも自分の分身みみたいな気がしたので引き取りました。今でも物置の片隅で眠ってます。
タラレバですが、本が売れたお金(印税という)で次の本を書いて、定年後は作家にでもなれたらいいな。。。そんな夢の続きを考えていたのですが、万事休すでした。
“これで終わりか。。。一体夢を実現したその先は何があるのだろう。何もないじゃないか。。。 私の夢は何だったのだろう。。”
ちょっと落ち込みましたが、冷静になって考えると運が良かったと思いました。
出版社が、最後に私の夢を叶えてくれたからです。
せっかく世に出したのに、気恥ずかしくて少数の人しか渡していません。高専の周りでは小栗家だけかな?
いつか私にも臨終の時が来て、
“私は何をしたのだろう。一所懸命生きたのか。。。”
と自問自答したとしても、
“本を出すのが夢だったんだから、それでいいじゃないか。。”
と思えるのです。
なぜ、私の夢が“本を書くこと”、題材が“アメリカ赴任”の話になったのかは次回に譲ります。
読者の皆さん
夢はありますか?
続く