(長坂) 夢はありますか? 3
「夢」と書いた40年前の話(その1)
お寺の和尚なら普段から丸刈りなので簡単ですが、長髪からいきなり剃頭になるのは、紆余曲折がありました。段階があるのです。
(第1段階)
実家近くにある行きつけの床屋に行き、
私 「坊主にしてください。」
床屋 「何を言い出すんだ。。。」
私 「決めたんだ。やってください。」
・・・・・・
床屋 「本当にいいのか。親には話したのか。」
私 「話してない。俺の頭だ。」
・・・・・
床屋 「本当に良いんだな。」
私 「良いんだ。」
・・・・・
床屋 「分かった、じゃやってやる。」
こう言って、床屋のオヤジは私の決心が固いことを確認すると、写真のように中央からバリカンでバサッとやりました。私は、てっきり両サイド(耳あたり)から短くしていくと思っていましたので、思わず、あーぁ。。。と声を出してしまいました。バリカンを入れていくと、初めは江戸時代の侍イメージで両側に毛が残っていましたが、当然最後は綺麗サッパり。
こうしてバリカンで五厘刈り頭となりました。てっきり床屋がカミソリで剃ってくれると思っていたのですが、それはできませんでした。(理由は忘れた)
“やってしまった。もう戻れない。”
いきなり丸坊主になるものだから、両親もびっくり
母親 「どうしたんだ。何かあったんか?」
私 「別に。。」
母親 「そんなこと言ったって。。。」
私 「別に。」
父親 「ええじゃないか。本人の好きにしてやれば、死ぬわけじゃない。」
しかし、これでは中途半端です。髪の毛は1ミリもあってはいけないのです。五里刈りでは数ミリまだ残っていました。
“このままでは、新しい自分になれない。”
そう考えながら日曜日の夜、高専の寮に戻ってきました。
誰かに頼んで剃ってもらおう。明日の朝は新しい自分を披露するのだ。
今思えば、青春真っ只中でした。(良いか悪かは別ですが。。。)
続く
プラス1 遥かなるアメリカ
写真は、プリンストン大学の正門から真正面に見える講堂である。威風堂々としたライオンが両側に座っている、日本で言えば神社の狛犬かな?(神聖なイメージ)。
実は赴任時の目標の1つが“IVYリーグ”を見ることであった。そして、ハーバードを初め8校全て見学した訳だが、最も美しかったのがこのプリンストン大学であった。
IVYとは蔦(つた)であり、写真左側の校舎にへばり付いている。この大学を美しいと思った理由は、
歴史を感じさせる校舎・広い庭・静かな環境。。。
“もう一度生まれてくるなら、アメリカ人となってプリンストン大学で勉強したい”
と真剣に思った。(ニュージャージー州プリンストン市)
夢はありますか?