会長の ”東北震災地を訪ねて(後編)”   原発を行く 6

廃墟の街


写真は2013年9月のJR富岡駅である。ここには、2つの被害が重なっている。
1.津波が押し寄せ駅を破壊させた。
2.原発による避難指示区域のため復旧ができない。(破壊されたまま)

これからどうなって行くのであろうか。。。。
まさしく、廃墟となった町がここにある。



第2原発を過ぎて2キロ程行ったところに、JR富岡駅はあった。Oさんの情報は下記だった。
“おそらく見学できるでしょう。とにかく行ってみてください”

この言葉を真に受けて到着したが、これは衝撃的な風景だった。駅は海岸付近にあるため、津波がくればひとたまりもない。駅周辺は、田舎らしい商店街で、酒屋もあればコンビニもあった。全ては津波被害のままだ。酒屋を覗いてみると、そこには売物の酒が散乱されていた。
(写真は津波で破壊された家と無事だった家。しかし両方とも原発被害で使えない)

今までに見た津波の爪痕とは明らかに違う。もし、ここに被害にあった人々がいたとすると、
“人の不幸を見学するな。”

となると思う。
しかし、避難指示区域のため人が常時いられない。スクラップ&ビルトができない。恐らく仮設住宅で暮らしているか、知人を頼って他地区に移動したことだろう。

 
車を駅の駐車場らしき広場に置き、辺りを歩いてみた。写真は軽トラックが部屋の中まで突っ込んだ家。もちろん津波が車を動かしたのだろう。
 津波の力”をこの目で見た。恐ろしい風景だ。


 正直のところショックだった。
自分のしていることを棚に上げて言えば
“本当に, これで良いのか。日本!”


続く