会長の ”東北震災地を訪ねて(後編)”    原発を行く 1

いわき市

 まず向かったのは“いわき市”である。地図を見れば一目瞭然だが、岩手の入組んだリアス式海岸に比べ、この辺りは真直ぐな砂浜が続く。つまり津波を遮るものが無いため、まともに襲われた地域である。調査結果では、犠牲者292名・流された家1,050棟を含め、家屋の全壊2,310棟と被害は甚大だが、陸前高田市の犠牲者2,000名であることを考えると、震源地から遠いことが幸いしている。
(写真:いわき海岸線、手前の黒い袋は、暫定の土嚢)



Oさんから、“まず「いわき ら・ら・ミュウ」へ行って食事と土産を買ってください”とのアドバイスがあり、昼食を兼ねて訪ねてみた。
いわき港に隣接して1997年にオープン。津波で1Fが壊滅し営業停止になったが同11月にリニューアルしたとのこと。期待が多すぎたこともあって、ちょっとがっかり。
“何だ、、、何処にでもある観光物産センターと一緒じゃないか。”

“安い”なら愛知県だって同じなわけで、せめて“復興”・・“安全・安心第一”・・のキーワードで売れば説得力がある。せっかく震災を乗り越えて漁に出ているんだから、もっと宣伝を考えた方が良い。もうちょっと工夫すれば発展すると思う。

ここで時間を費やす訳にはいかない。回転寿しで地元ネタを食べ、すぐに車で北上した。とても綺麗な砂浜が続いていた。

津波が押し寄せるまでは、平和でのんびりとした海岸だったに違いない。ただ、幸いなことに原発の被害は及んでないようだ。
(写真は、工事中の海水浴場)


                                     続く