会長の ”東北震災地を訪ねて(後編)”

 昨年は、津波の被害が酷い岩手の街を紹介したが、今回から原発被害地を訪問した内容を紹介する。
 原発と言えば、東京電力福島第1・第2原子力発電所付近である。訪問するに当たり、知人である福島県庁のOさん(以下“Oさん”)に事前情報を確認した。それによれば

原発の被害者は、未だに“避難”を強いられている。デリケートに対応してほしい。
・帰還困難区域があり、どこまで車で行けるか分からないが、とにかく行ってみてください。
(写真は震災後の福島第1原発 報道写真より)


他人が勝手に推測して申し訳ないが、津波で亡くなった(無くなった)ものは時が経てば忘れるし、気持ちを前向きに持てば新しい日々が始まる。しかし、原発の被害に遭い、“いつになるか分からないが、帰れるその時まで我慢する”方が辛いかもしれない。
現在も、原発被災地域は侵入禁止区域が設けられており、自宅が破壊されていないにも係わらず、避難を強いられている住民が沢山いる。そんな現実をこの目で確かめたい。それが今回の訪問目的である。(写真は、通行限界表示)


コースとしては、
1日目:福島県の南側(いわき市)から北上し、“警察に止められる場所まで行ってみる。”そこからUターンし、いわき市に宿泊。
2日目:原発区域を回避して北側に行き、そこから南下(逆ルート)し“警察に止められる場所まで行ってみる。”
ともに、捕まるまでやってみる。結構、しびれる(チャレンジ?)コース設定ではあるが、ノー天気な私としては、やる気が出てくる。
この手の冒険は、アメリカ赴任時において度々経験した。英語が理解できなくて侵入禁止場所に入ったり、ナビデータが最新でないため同様の状態を招いたりしたとき、警察に止められた。

“ What are you doing?”
答えは決まっており、
“Sightseeing(観光)”
これで殆ど解決した。たまに別室に呼ばれ身分証明書(免許書)の提示を受けたが、悪いことは何もしてないので、15分足らずで無罪釈放となった。(写真は、麻薬取調べを受けた時 メキシコ)
今回も、このノリである。  
さぁ 出陣!

                       続く