会長の”次男の大学受験”                                    第1章  全ては”まさか”から始まった。 2

高校受験 その2

 さて、普通科にいくことになったが行ける学校は限られている。まずは、家から通える近い場所が第1条件だ。
勿論A・B日程という枠の中で各1校だが、幸いなことに東浦町尾張地区とはいえ、三河との境界なので両地域とも受験することができる。

日程 学校 偏差値
B 東浦 45
B 大府東 48
A 大府 51
B 阿久比 51
A 半田東 55
B 刈谷 58
A 刈谷 67
高専 63

先生とも相談したが、実力相応な学校は大府(A日程)、阿久比(B日程)であった。表が受験の指標”偏差値“である。51ということは中学校で真ん中なのだ。高専なんか100回受けても合格しない。まして国立大学を目指すなどタワゴトである。母親は実家が刈谷なので、刈谷高校は無理としても頑張って刈谷北(刈北)を目指しなさいと言い続けたが、一向に勉強せず当然ながら成績も上昇しなかった。
 
冬休みに次男から相談に受けた。聞けば、第1志望を確実にするために下記3案のどれが良いか聞きたいと言う。


 1案:正道受験をする。同じレベルの学校を2校受ける(確立50%)。又は実力以下の高校を滑り止めに受ける。


 2案:1校に絞り、お涙頂戴の作戦にでる。(単願
 3案:片方をレベルの高い学校(到底受からない)を受け、落ちることで本命合格する。(いわゆる“当て馬”)


 次男の立派?なところは、「努力しない割には戦略家!」なのだ。ただ、この時点では行きたい学校が定まっていなかった。

私は体育会系なので
「ごちゃごちゃ悩んでないで、まず学校を見学しろ。自転車通学だから時間を計ってみろ。」

(次男) 「そうだね。やってみるわ」

学校 時間(分) 感想
東浦 5 ×
大府東 45 ×
大府 30
阿久比 45
半田東 15
刈北 30  

 

次男は忠実に実行し自分なりに答えをだした。(表)
 結果として、時間は掛かっても阿久比高校なら行っても良い、逆に大府はどうも。。。。となった。理由は分からないが、どうも?である。よくある話しである。(私も頻繁に経験している)。歩いていける東浦高校には行く気はなかった。大府東は長女が通ったためか嫌だと言う。ここなら成績上位なのだから楽しいと思うのだが、変なプライドがあるのだろうか。

結局、案の中で“正道”を選ぶ理由が消えた。
「行きたくない学校に行っても仕方ない。」

さて、阿久比高校を確実に合格するためには、“単願”か“当て馬”か。

(次男) 単願の方が合格しやすいと思う。
(私)  そうかなぁ。
(次男) 落ちても星城(私立)がある。スクールバスで通える。
(私)  だけど、もし刈北・半田東に合格したら、行きたいだろ。
(次男) 受かる訳ない。
(私)  内申の成績は確かに無理だけど、当日の試験が良かったら受かるじゃないか。諦めることはない。
(次男) ・・・・
(私)  “単願”する勇気はあるのか?
(次男) 確かに。。。
(私)  じゃぁ、刈北か半田東を受けてみろよ。刈北はどうだ。
(次男) 受からん。
(私)  受けなかったら0%だけど、受ければ0%じゃない。
(次男) ・・・
(私)  受けろよ。どっちか。
(次男) じゃ、近い半田東にする。
      ~写真は刈谷北高校・・できるものなら、ここに行って欲しかった。~
 もう、3年前の話しなので記憶に曖昧さもあるが、会話は概ね以上であった。
こうして次男の受験校は決まった。

  本命は“阿久比”、当て馬は“半田東”。

続く