会長のUSA大学散策(その3 ペンシルバニア大学)


ペンシルバニア大学(通称 Penn)は、アメリカ独立宣言が発表されたペンシルバニア州フィラデルフィア市にある。ダウンタウンとはスクーキル川を挟んだ対岸に位置し、橋の上には大学の看板が掲げられていて、学園区域の装いを感じさせる。
ここは、’05/11 高専同期の柴田君(M11)が休暇を利用して渡米してきた際、ワシントンDCからレンタカーで2時間ほど走り到着した。柴田君には、国際免許を日本で取得し運転してもらった(取得は講習のみだが日本免許取得後1年経過が条件。3,000円で1年間有効 平針で即日交付)。校内を歩くとアカデミックの雰囲気に浸ることができ、IVYの名の如く蔦が覆っていた。この中で、キャンパスの中央にあるベンジャミン・フランクリン銅像には、アメリカを建国した風格が漂っていた。
こういう静かな場所で勉強できる学生が羨ましく思えた。
「歴史の匂いがするペンシルバニア大学」

見学後、夕食としてダウンタウンにある「源氏」という寿司屋で日本食を食べたが、とても美味かった。日本酒も豊富だった。アメリカにある寿司屋は大きく分けて2パターンある。日本人相手と現地人相手だ。日本人だと、いわゆる「刺身のネタ」が必要だ。これに対し、アメリカ人は生物を食べる人が少ないので、「カリフォルニアロール」「アボガド巻き」など、日本の寿司屋ではお目にかかれないボリューム物が多い。なお、アメリカ人は「寿司」をあくまで、「アペタイザー(前菜)」と考えているようだ。だから、どんなに高級ネタで「もてなし」をしても、主食を要求する。これが分かってからは、高額品を紹介するのをやめた。日本人とは基本的に違う。
 フィラデルフィアの見所は、何といっても「独立宣言の鐘」のある独立記念館と、
映画「ローッキー1」で、ロッキーが最後に走るシーンの舞台「フィラデルフィア美術館」である。街はとても古い。1790年か10年間、首都にもなっている。
アメリカにおける都市(ダウンタウン)の特長は、川の周りにできていて、ノッポビルが数個立ち(多くは裁判所)、その周りに商工業ビルが並んでいる。ここもスクーキル川とデラウェア川が流れている。昔は川を利用して産業を興していたが、今では市民が散歩する憩いの場となっている。
 
ペンシルバニア大学概要      http://www.upenn.edu/
1755年創立。モットーは”Laws without Morals are Useless” (良識のない法は無益である)。独立宣言が1776年7月4日に発表されたことを考えると、イギリス植民地としての設立である。金融・会計学で名高いウォートン・スクールと呼ばれるビジネス・スクールが有名である。学生数13,000人。
 日本から行くには、旅行会社のツアー参加では難しい。フィラデルフィア空港は便利であるが、直行便は飛んでいないので、シカゴ、ニューヨーク等からの乗り継ぎとなる。空港からは、車にて30分ほどで行く。

アメリカの首都ワシントンDC
DCとは、District of Columbiaの略で、ワシントン・コロンビア特別行政区と呼ばれ、どの州にも属していない。広さは名古屋市の半分しかなく、人口51万人のうち実に35万人が公務員という街である。(今の民主党政権でいけば、事業仕分けの対象となるかもしれない)。ホワイトハウス、国会議事堂が有名だ。

ホワイトハウスはとても小さいが、警備で物物しい。ただし、100mも離れるとお土産を売る露店が沢山ある。ここでは、歴代大統領の顔が載っている皿を買った($10)
逆に国会議事堂は、とても大きく美しい景観で、リンカーン記念塔と2キロほどの直線で結ばれている。
この間にスミソニアン協会の建物(美術館、科学館など)が整然と建てられている。とても1日では回れない。とりあえず「月の石」が手で触れるという航空宇宙博物館でカット版に触れてはみたが、単なる石だった。アメリカ人は、ほとんど興味を示さない。
この他、リンカーンが暗殺されたフォード劇場。そこから100m離れてFBIの本部がある。FBIの前には、大きな土産屋があり観光客はここで購入する。
少し離れると、国防総省ペンタゴンがある。その名の通り5角形した頑丈そうなビルで、見学はおろか近寄ることも難しい。遠くで写真を撮ろうとした時、直ぐに警官に注意された。また、隣のアーリントン市には、第2次大戦映画で有名な「硫黄島記念碑」が建っている。見学する私を、アメリカ人が凝視していた。

さらに、25キロほど離れたバージニア州に、初代ワシントン大統領が長年住んでいたマウント・バーノンがある。ポトマック川を眼下に見下ろす丘の上に赤い屋根の屋敷がある。ワシントンは22歳〜67歳までここに住んでいたというが、これほど静かで、整然とした風景を見たことがなかった。


 ワシントンDCへのアクセスとしては、ロナルド・レーガン、ダレス、そしてボルチモアの3つの空港があり、ロナルド・レーガン、ダレスへは、日本から直行便も飛んでいる。各種の日本人ツアーもあるので不便はない。また、ニューヨークからオプショナルツアー1日ツアーを利用する方法もある。

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