会長のUSA大学散策(その8 コーネル大学)

IVY大学を連載してきましたが、最後はこのコーネル大学です。これでUSA大学散策シリーズをひとまず終了し、年明けからは別ネタを掲載する予定です。
 この紙面をお借りして、
「来年も良い年にしましょう!」



コーネル大学は帰任間際(‘08/1)に行った。IVY8大学訪問の最後の1つだった。行くことに正直ためらいがあった。こう書くとコーネル関係者に申し訳ないが理由はいろいろある。
① ハーバード・プリンストン等に比べネームバリューに乏しい。
② 田舎にも関わらず飛行機代が高い(デトロイトから1時間くらいなのに$500かかる。$500あればラスベガスに行ける)。一方、我がアパートから車でいくと片道7時間で到着する。この場合はガソリン代($200程度)のみだが1人で往復すると疲れる。車で自走か飛行機を使うが迷っていた。
③ 大学以外に観光地がない(街もなければ国立公園もない)。
一方で、折角8大学のうち7つ行ったのだから、、、とも考えた。そして、目標達成という、ただそれだけの為に飛行機を利用して実行に移す事にした。それも1月という厳冬である。
シラキュース空港から大学目指して走り出したがデトロイトと同じ冬景色だ。見るものも無いので、ひたすらレンタカーを飛ばした。途中、馬車が道路をゆっくりと走っていた。どうみても観光用ではないので、生活として使っているのだろう。この寒いのに、のどかな風景だ。
そして、小高い丘の中腹に大学らしき建物が見えてきた。”あれか” という感じだった。。
行かないと良さが分からない コーネル大学!!

大学の建物は素晴らしく来て本当に良かったと思った。特に湖を眼下に見下ろす風景は絶景であり、夏は素晴らしいだろうと想像した。キャンパスには他IVY大学同様「コーネル」さんの銅像が立派に立っていた。
Bookstoreでネックストラップを買った。今でも会社で使っている

ところで、コーネル大学ニューヨーク州イサカ市(Ithaca)にある。ニューヨークというと、あの摩天楼そびえたつマンハッタンのイメージであるが、あれはニューヨーク州ニューヨーク市であり東の外れにある。ここだけ別格(唯一の都会)で、実はニューヨーク州はほとんど田舎と考えて良い。(ニューヨークから来たというアメリカ人には、何処から?と質問すること!)。州都もニューヨーク市ではなくアルバニーで、ニューヨーク市から200キロ以上離れている。
上写真はニューヨーク州庁(アルバニー市)

日本人に知られているニューヨーク州の観光地と言えば、実はナイアガラの滝である。(ナイアガラの滝はカナダ滝とアメリカ滝の2つある。有名なのはカナダ滝。アメリカ側はバッファロー市である。歴史のある街であるが今は少し廃れている。)
左がアメリカ滝・右奥がカナダ滝(カナダが一般的)


コーネル大学概要     http://www.cornell.edu/
1865年電信事業の先駆者コーネルによって創立。IVY大学8校の中で唯一南北戦争後に設立された。ハーバードの1636年に遅れること約200年。学生数は20,000人。イサカ市の人口が約30,000人であることを考えると、市民の多くはコーネル大学生。まさしく学園都市の1つである。
アクセスとして、最寄りの空港はシラキュース(Syracuse)であり、ここから南へ100キロ程度。

* 旅行は行ってみないと分からない。(特にアメリカは)
アメリカ赴任中、実に多くの観光地(大都会だったり、国立公園だったり)に出向いたが、行ってみないと良い悪いは分からないというのが実感。
①国立公園といううたい文句で行ったが大したこと無い所も多くあった。例えば日本で良く見かけるリアス式海岸は、アメリカでは珍しい。滝もそうである。ナイアガラは唯一有名だが、他には無いため些細な滝も観光地になる。
②逆に、地平線まで続くまっすぐな道や砂漠・荒野は、私の目にとても新鮮で衝撃だった。
 また鹿やバイソンが目の前を歩いていたりする。リスや狸にいたってはアパートでも良く見かける。家族が渡米して来るとリス珍しさに写真を撮っていた。

③天候もそうである。晴天に恵まれなかったとしても霧に光る灯台の光りが妙に美しかったりした。

(プロカメラマンが霧のでるのを待っていた。シャッターチャンス!)。また雨上がりの後に、満天の虹を何度も見た。(水平線一杯まで見える虹を、日本で見るのは難しい)


* IVY大学の概要
コーネル大学でIVY大学最後の紹介となったので、以下に概要をまとめる。
大学名 場所(州) 創立 学生数
ハーバード ボストン 1636 19,000
イェール ニューヘブン(コネチカット) 1701 11,000
プリンストン プリンストン(ニュージャージー) 1746 6,800
コロンビア ニューヨークシティ 1754 25,000
ペンシルバニア フィラデルフィア 1755 13,000
ブラウン プロビデンス(ロードアイランド) 1764 8,000
ダートマス ハノーバー(ニューハンプシャー) 1769 5,700
コーネル イサカ(ニューヨーク) 1865 20,000