会長のUSA大学散策(その7 ブラウン大学)


ブラウン大学は、ロードアイランド州プロビデンス市(州都)にある。ロードアイランドはハワイを除くアメリカ50州の内で最も面積が小さい(愛知県の半分)。そもそもアメリカは日本の面積の実に25倍あり、最大州のテキサスは日本の2倍ある一方で、東海岸、特に独立13州は小さいのが特徴だ。ただし歴史は詰まっている。福沢諭吉がジョン万次郎の勧めでここブラウン大学で学び、1868年慶応義塾大学を創設したとされている。また、ここの卒業生ベネットが宣教師として日本に渡り、関東学院大学を設立している。
学問のススメ ブラウン大学

大学へは’07/11に行った。生憎の雨でゆっくりキャンパスを眺めることが出来なかったが、校門にあるBrownの文字が素晴らしく、格好の良い写真が撮れないものかと何枚もチャレンジした。場所は静かな高級住宅街にあり、大学の周りをトロリーバスが走っていた。アメリカの歴史ある街には、このような光景を良く見かける。

    
一方、小さなロードアイランド州ではあるが、ニューポートという東海岸では有名は避暑地がある。ニューヨーク・ボストンの財界人が夏を中心に訪れるが、その規模は半端ではない。別荘・テニス・ヨットどれを取っても歴史と豪華さを感じさせる。
別荘(マンションというらしい)の規模は、日本で言えば国賓を招く「赤坂迎賓館」と言った感じだ。今も人が住んでいるところもあれば、入場料を取って観光にしているものもある。(鉄道王ブレーカーズ、マーブルハウスが有名)。

また、テニスにおいては、1881年に第1回USオープンを開催した場所。その後「国際テニス殿堂」を設立し、世界的に有名な選手に関する展示をしている。中を覗いたが、テニスコートが今も残っていた。テニスには無知だったが、このまま帰るのももったいなくてTシャツを買った。

さらにヨットに関しては、アメリカズカップが1930年〜83年までニューポートの海で開催され、世界の挑戦を受け続けた。私も、若い頃は週末になるとヨットに乗り青春を謳歌していたが、雑誌を飾るヨットの姿に憧れを抱いていた。
(船は、今も知多半島の富貴港に停泊しているが、ほとんど乗ってない→陸上部諸君で乗りたい人があれば言って下さい・・上記写真)

こんなニューポートを朝の静かな時間に歩くことができた。ジョギングする人も多くいたし、犬を散歩している人、朝食を求めて店を訪ねる人など、アメリカの頂点にいる5%の大金持ちの生活に触れることができた。


アメリカ留学のすすめ
日本で大学と言えば、東大・京大を頂点とする受験戦争に、その価値が埋もれてしまうが、世界は広い。まして日本人はアメリカと英語に弱い(憧れがある)ので、グローバルな現代には、アメリカの大学を目指して頑張るのも選択肢の1つ。。留学の仕方はいろいろあるが、日本で働くことを前提に考えるなら、大学(高専)在学中に、1年なり2年いけば良いと思う。それも工学部なら、アメリカも工学部で復習するつもりで良い。そして、
① 英語力を身につける。
アメリカの大きさを知る。(人種のるつぼ、強烈に賢い人間に出会える)
③ 友人を増やす。
アメリカを旅行する。(大自然に触れる、、)
(グランドキャニオン ヤバパイポイント)
世間では英語留学と称して短期留学コースがあるが、赴任した私に言わせれば効果は薄いと思う。英語はあくまでも手段である(学ぶのではなく“使う”)。そして、出来れば西海岸ではなく東海岸が良い。西(サンフラシスコ、ロスアンゼルス)は日本人も多く、気候も穏やかで誘惑も多い。
(ランチョパレスバーデスよりロスアンゼルスを望む)
勉強するなら東海岸を進めたい。因みに、標準英語を喋る地域は、オハイオ州あたりと言われている。

ブラウン大学概要     http://www.brown.edu/
1764年創設 モットーはラテン語”In deo speramus” 「我々は神のもとに希望を持つ」学生数は8,000人。厳格な宗教系大学ではなく、人種・性別に関わらず受け入れることで知られている。日本人卒業生には、国谷裕子(NHK クローズアップ現代キャスター)や、平 岳大(俳優平幹二郎佐久間良子の長男)がいる。
 アクセスとしては、プロビデンス空港から10キロ、ボストンからも車で1時間程度と近い。

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