会長のUSA大学散策(その5 プリンストン大学)


プリンストン大学は、文字通りニュージャージー州プリンストン市にある。アクセスとして、空港はフィラデルフィアニューアーク(マンハッタンに近い)であるが、いずれも車で2時間程度かかる。アメリカ赴任を始めたとき、やりたいことに1つとして、「なるべく沢山の大学を見学する」を掲げた。コンサートに行ったり、ゴルフやアメフトをはじめとしたスポーツ観戦なら分かるが、なぜ50歳にもなって大学にこだわるのか、自分でも分からない。しかし、いずれにしても、3年間で30校以上の大学を見学した。前置きは長くなったが、その中で、最も美しい・素晴らしいと思ったのが、ここプリンストン大学である。それも他大学を、うーんと引き離して!
 日本にもIVYリーグと同様に7つの帝国大学があり、東大・京大が別格であるように、アメリカでも、8つのIVYリーグの中ではハーバード・イェール・プリンストンの3校が別格と聞く。そして、西海岸(サンノゼ)にあるスタンフォード大学を合わせた4校がBIG4と言われている。いずれも私立大学である。
初めて行ったのは、’05/11 柴田君(M11)が休暇を利用して渡米した時だ。プリンストン市は田舎にあり、「本当にここにあるのか?」と疑いたくなるほど周りは畑であった。そして、それらしき看板が出てきたと思ったら、学園都市としてのプリンストンが現れた。最も美しいと言ったが、何がそうかと言えば門の正面にある講堂だ。
威風堂々としたライオンが両側に立っており、入り口が狭くなっている。このような建物を「品格のある建物」と呼ぶのだろう。また、大学の周りにはハーバード同様、学生街となっている。名古屋で言えば、八事・本山と言ったところか(怒るかな? プリンストンが。。。)

 ただし、初回はその日のうちにニューヨークまで行かねばならず、1時間足らずでプリンストンを後にした。そして、この時誓った。
「いつかまた来たい!」
 それから2年後。2回目の訪問は、ニュージャージー州の観光地を巡る旅行の時実現した。今回は、ゆっくりとキャンパスを歩いた。最後の紅葉(アメリカは紅色ではなく黄色)の時期で、その鮮やかさとスケールに驚くばかりであった。
途中、Bookstore(日本の大学でいう生協)で、大学カラーのネクタイと、大学紹介本、そしてビアマグ(蓋つきビールグラス)を購入した。
そして、お店でおもむろにコーヒーを飲み、本(”地球の歩き方 ワシントンDC編”)を読む私は、周りの学生から珍しがられた。理由として、わざわざ観光で訪れる日本人(東洋人)も、学生としての日本人も皆無であるから、私はプリンストンの教授にでも見えたらしく、英語でない奇妙な本を見ている私に尊敬の眼差しで見ていたのだ。そんな彼らを横目に、ゆっくり本を読み、あたかもプリンストンの教授?になったような気分だった。赴任時の夢をかなえた瞬間だった。至極の時だった。
  何度来ても素晴らしい プリンストン

プリンストン大学概要      http://www.princeton.edu/main/
1746年創立 総合大学でありながら、伝統のリベラル・アーツ教育を守っている。現在、数学フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズ教授がいる。
しかし、学費の高さは有名であり、「お金持ち大学」とも言われている。→年間500万円程度。卒業生として、オバマ大統領夫人のミシェル・オバマなどがいる。学生6,800人

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