会長のUSA大学散策(その2 コロンビア大学)

コロンビア大学(ニューヨーク州 マンハッタン)


コロンビア大学の名前は知っていたが、ニューヨーク(NY)の中心マンハッタンにあることを、出かける直前まで知らなかった。結局赴任最後の年末’07/12に、それも息子(高校生)が渡米するタイミングで実現した。場所は「モーニングサイド・ハイツ」にあり、とても静かな住宅街だ。大学から西に5分も歩けば、ハドソン川が流れている。川の眺めは最高で、夏ならゆっくり散歩するか、ベンチに腰を掛けてゆっくりできる。因みに、NY一番の高級住宅街は、セントラルパーク東側の「アッパーイーストサイド」である。(昔、SONYの盛田会長が住んでいた)。
アクセスとしては、地下鉄A又はCラインの116st駅で降りれば、コロンビア大学前に出る。日本人旅行者が良く利用するホテル「ヒルトンニューヨーク」から15分程度である。残念ながらクリスマス直前で、学校もお土産屋も休みであったが、その分静かにゆっくりと構内を歩けた。大学のシンボルは、ロー・プラザにある「アルマ・マター像」である。

古代ローマ神話に出てくる女神とのことだが、突然タイムスリップした感じである。ロー・プラザの反対側にはバトラー図書館があり、厳粛な雰囲気をかもし出している。
マンハッタンは、5番街・マディソン街、タイムズスクエアなど、いつも人が一杯で騒がしいのだが、ここは別世界である。息子も日本の大学は知ってはいたが、このスケールの大きさ・歴史感には圧倒されたようだ。
コロンビア大学にはアメリカンドリームがある」

大学を出て少し歩くと、地下鉄駅近くに日本食材を売っている中国人スーパーがあり、ここで寿司とペットボトルのお茶を買った。味も価格もリーズナブルだ。旅行で渡米するする人には良く話をするが、アメリカに着いたら、ステーキだ、パン食だと、すぐに対応できるのもではない。人間の胃袋は実に正直である。実際に2日もすると、カップヌードルや、うどんなどの汁物が恋しくなる。(カップヌードルと、白い御飯は非常食として必要) 

コロンビア大学概要      http://www.columbia.edu/
1754年創立。モットーは”In Thy light shall we see the light” (我らは汝の光によりて光を見ん)。学生数25,000人で留学生比率は22%に達する。有名人としては、オバマ大統領(卒業後、ハーバードロースクール入学)。2人のルーズベルト大統領。日本人としては、小和田恒(皇太子妃の父)。小泉進次郎(小泉総理の息子)、宇多田ヒカル(中退)。また日本人として初のノーベル賞受賞者湯川秀樹助教授として在任中に受賞した。一方、数々の映画舞台にもなり、「卒業」、「いちご白書」、「スパイダーマン2」の撮影が行われた。
日本から行く場合は、NY旅行パックに申し込むのが安上がりである。そして、地下鉄が発達しているので、これを利用するのが安価(往復$4)だが、英語も含めて不安ならば、コロンビア大学へ行くオプショナルツアーを探すか、日本語が話せるタクシーで行くと安全だ。



ニューヨークは素晴らしい街。

 3年間に5回行ったNY。当初は「怖い」というイメージがあった。地下鉄に乗るのも、タクシーも、そして、歩くにしても何となく不安があった。そこで、旅行者が定番としているマイバス(JTB)に乗り、NY一日観光やオプショナルツアーに申し込んだ。マイバスの持っている情報量の多さ、新鮮さはピカ1だ。始めて渡米するなら、まずNY1日観光に参加し、NY事情を聞くのがベストだと思う。ただ、さすがに回数を重ねるとそんな心配はしなくなった。NYが特別なことはない。真夜中に夜景写真を撮りたくて、1人で人気の無い港界隈を歩いたし、
昔は怖いと言われていた「ハーレム」も、地下鉄に乗って出かけた。確かに周りは黒人ばかりで、「ここって本当にNY? アメリカ?」と思わせるが、そんなものは日本人の心配性だと分かった。
ただし、日本とは違うことはある。タクシーの後部席と運転席のスキマは、厚いガラスで覆われており、お金を払うところだけ小さく穴が開けてあったり、コンビニのレジも、鉄格子で金が取られないように工夫がしてある地域もあった。一般道などには自動販売機が見かけなかったり(壊される)。。言い出せば切りが無い。
アメリカの実情を一言で言えば、
「安全な所と危険な所がはっきりしている」

安全な場所は約8割。ここなら日本より安全。何かあると、すぐに警察が飛んでくる。その速さはすごい。そして文句を言えば「ピストル」となる。この点では、日本のコンビニの方が、よほど物騒だ。しかし、残りの2割は、、、近寄らないほうが良いと聞く。私は、レンタカーを借りていつも1人旅をしていたので、このような危険な場所も、たびたび通った。結果的にこうして文章を書いているので、無事だった。
 危険な話を書いてしまったが、NYの刺激はすさまじい。東京と同じで、若い時にこの刺激を受けると人生のプラスにできると思う。最も刺激的だったのは、エンパイヤステートビルから見た摩天楼だ。これは、人類が作った3大芸術の1つだというが、十分うなずける。
その他に、芸術・ファッション・音楽・グルメ(チャイナタウンの活気には圧倒された!)・人種、どれを取っても世界に誇れると思う。
また、ホテル代が高価なのも格別だ。最高は1泊300万円!こんなに高くても予約で一杯とのこと。アラブの王様や、国賓が長期に滞在するらしい。(私なんか、1泊3万円でも高くて泊まれない。)
一方で、NYは日本人にもやさしい。大きなスーパーマーケット(ミツワストアー)で日用品は何でも揃う。ブックオフで本が買える(ただし日本価格の2倍)。寿司屋もラーメン屋も、牛丼の「吉野屋」もある。
NYに行くと、いつも寄るのはラーメンの「麺食い亭」か、餃子の美味い「麺ちゃんこ亭」だった。このような、便利で刺激的なNYだから日本人も沢山行くのだろう。ヤンキーズの松井だって、歌手の宇多田ヒカル郷ひろみだって、長いNY生活を過ごすには、こうした「日本流」を利用しているに違いない。

次はペンシルバニア大学(通称Penn)