会長のUSA大学散策(その6 イェール大学)


イェール大学と言う名前だけは子供の頃より知っていた。いわゆるハーバードとイェールというやつ。ただ場所も中身も知らないまま、アメリカ赴任を迎えた。勿論コネチカット州ニューヘブン市にあることなど全く知らなかった。
さて、大学を訪問したのは'06/8月初旬の最も暑い時期だった。ホストンから東海岸を南下して、観光地を巡りながら最後にイェール大学をゆっくり歩こうという予定だった。しかし、週末だったため、避暑地へ向かう車の渋滞で予定時刻を1時間送れて到着した。ニューヘブン市は都会だった。設立の1701年当時は何も無い田舎だったと思うが、ハーバード同様、海岸近くだったことが街を発展させた要因だ。着いてびっくりしたのは、ハーバードさんと全く同じで、イェールさんの銅像があり左足が光っていたこと。顔としては、イェールさんの方が凛々しく見えた。勿論、足を触った。
「頭が良くなりますように!]

 続いて、由緒ある校舎を歩いた。
「今度生まれてくるならアメリカが良いな!」
勉強するならアメリカに限る。英語を勉強する分だけ、専門に時間も避けるし。。
いつものように大学グッズを買おうとして「Bookstore」を探したが見当たらず、イェールの学生らしい兄ちゃんに聞いてみた。
 Excuse me, Where is the Bookstore?
すると、彼は親切にも同行してくれた。行く途中で、こんなに環境の良い所で勉強できて良いね!と聞いたが、夏は良いが冬の寒さには耐えられない。勘弁して欲しい!と言っていた。それだけ冬が厳しいということかな?
Bookstoreでは、ポロシャツをはじめ沢山のお土産を買った。幸せな気分になった。ハーバード大学なら行った人も結構いるが、イェールには希少価値がある!


来たぜ イェール!

のん気に大学散策をしたこともあり、帰りの飛行機時間が迫っていた。レンタカーを飛ばして、ハートフォード空港(キャピタル)まで急いだ.

しかし道を間違えたこともあり、着いたのは出発時刻の15分前だった。すでに搭乗手続きは始まっている。通常、国内線は遅くとも30分前には搭乗口付近にいるのが望ましい。ただし、チェックインは24時間前からインターネットで可能なので前日済ませていた。空港カウンターで事情を説明すると、「とにかく急げ」とアドバイスを受けた。ひたすら走った。息を切らせながら搭乗口に着いたとき、飛行機は扉を閉めずに待っていてくれた。当然、最後の1人だった。乗るとすぐ扉が閉まり、飛行機はデトロイトに向けて飛んだ。
これに乗れなかったら、この街で1泊して翌日帰る羽目になるのだが幸運であった。自慢になるが、私のマイレージがノースウェスト航空の「プラチナエリート」で、これが奏功したのかもしれない(水戸黄門の印篭?)。因みに、プラチナエリートは、年間100回乗ることでゲットできる最高ステータスだ。特典は沢山ある。一番うれしいのがマイルの加算。例えば飛行距離が1,000マイルとすると、一般には1000マイルしか加算されないが、プラチナだと125%増しの2,250マイルとなる。雪だるま式にマイルが加算されるしくみだ。こうして3年間に貯めたマイルは120万マイルほど。まあ、年間100回も飛行機に乗れば必然的にそうなるが。。この120万マイルを使って無料航空券を獲得した。アメリカ国内旅行を始めとして、家族の渡米や、妻とのヨーロッパ旅行も無料で行った。(イメージで言えば、1マイル1円)
さて、今回は運良く乗れたが、乗れないことも良くある。自分が遅れることもあるし、飛行機トラブル、悪天候で出発できないこともある。出発できなければ、他の便を探すか、最終ならば、その街で宿を探し翌日の出発を待たねばならない。赴任当初は、このいい加減さに腹を立てたこともあったが、ある時から、「こんなものだ!日本の25倍の広さを飛びまわるアメリカの飛行機事情だから仕方ない」と割り切ることができるようになった。

 そういえば、冬のアラスカにオーロラを見に行った際、イェール大学に留学していると言う北海道の夫婦に出会った。
医学と言っていたので、北大→イェールかな。なんともレベルの高い話だ。ただし、彼らは英語を話しはしたが、発音は今一だった。ジャパニーズイングリッシュ・・・これを赴任者の間では「ジャングリッシュ」と呼ぶ。ネイティブな発音は子供の頃から耳の訓練をしないと駄目だと言うが、これは本当らしい。私の会社に、アメリカに10年以上住んでいるという女性が何人かいるが、発音だけはジャングリッシュだ。聞き比べると、現地アメリカ人ではないとすぐ分かる。

* イェール大学概要     http://www.yale.edu/
1701年 イギリスの植民地で最初のハーバード大学が堕落(リベラル)になったことに反旗を翻したピューリタンによって創設。(イェールの堕落で、次はプリンストンが創設)。東インド会社総督のエライヒュー・イェールの名に因む。入学試験の1つTOFELの平均点は、2007年PBTで657点(677点満点)というから恐ろしい。卒業生は、クリントン大統領夫妻。ブッシュ大統領親子。俳優のポール・ニューマン。日本人としては、川口順子(よりこ)元外務大臣がいる。モットーは(Lux et Veritas ラテン語「光と真実」) 学生11,000人
ニューヘブンはマンハッタンから北東に150キロ、車で2時間程度である。日本から行く場合に最も簡単な方法は、マンハッタンにあるJTBなどの旅行会社に頼み、日本語が話せるタクシー1日貸切りが現実的である。英語力と度胸があれば、マンハッタンにあるペン・ステーションからボストン行きの列車に乗る。
2時間弱でニューヘブンに着くので、そこからタクシーで行くと安い。ただし、冬は寒いので夏休みが望ましい。

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