(長坂) プラス1 いつかは“槍” 

 登山2015は前回で終了したが、山登りの話としては物足りなかったので、ちょっと“山の魅力”を追加版で記載する。


  登山を始めると、見たり聞いたりする言葉がある。
「いつかは槍」

 これは、“いつかは北アルプス槍ヶ岳(槍)3180mに登りたい”と言う登山者の気持ちを表したもので、以前トヨタ自動車のコマーシャル“いつかはクラウン”を捩ったものかもしれないが、実に的を得た表現だと思う。

 日本の山の中で、槍の魅力は他を圧倒している。その理由を私なりに言えば、
1) どこから眺めても“カッコイイ”。絵になる。写真になる。
2) 北アルプスの中心に位置しており、最後に辿り着く山である。
加えて登山者の服装が凄い。山の雑誌に出てくる最新作・道具を身に付けている。まるで山でのファッションショーだ。最近は韓国も登山ブームで日本へ殺到するが、彼らの多くが“槍”目当てらしい。

身体を鍛えて、気合いを入れて・お洒落して槍を目指す。それだけの魅力が“槍”にはある。(上記写真は穂高方面から見た槍ヶ岳。ここからは前々回紹介した“大キレット”を通過する。)


 さて、私は槍に2回登った。記憶を辿れば高専5年生の時、電気工学科の後田先生に連れられて常念岳に登った。背後に見える尖った山に気になり先生に尋ねると、
“やれが槍だ”

この時の印象というか感動は強烈であった。“いつかは槍”と心に誓った。
                          
 続く