(長坂) 登山2015 その12

 宝剣山荘を出発して約1時間、駒ケ岳山頂に到着した。宝剣岳と異なり、丸くナダラカで頂上がどこか分からないが、きっと道標がテッペンだろう。
 木曽駒ケ岳2956m登頂せり”


付近は人・人・人で大混雑だった。地図を見て分かったが、駒ケ岳を目指すルートは、ロープウェイ以外に7通りある。いずれも5〜6時間掛けて延々と登る“正道”の登山となる。
頂上にはさまざまな登山者がいるが、どの登山口から来たかは分からない。さっきは、宝剣岳を登った勢いで周りの登山者が皆ロープウェイ利用者に見えたが、そうでなかった。

「それぞれのルートで、それぞれのペースで頂上を目指しているんだ!」
 ちょっと反省した。



この後2時間弱でロープウェイ駅まで下った訳だが、いわゆる大渋滞の登山道だった。山の常道として
“登り優先。下りの人は道を空けて待つ”

しかし、ここは違った。何しろロープウェイの時間を気にして降りている。“いらいら”しながら忙しく下っている。道も譲らない。早い者が優先である。
“うーーん。。こうなるわな”

ちょっと悲しい気持ちになったが、我々も先を急いだ。本来なら、写真のように眼下に千畳敷カールが見える場所も、雲で覆われ全く見えない。午後だから仕方がない。むしろ予定通りかもしれない。


12時45分 ロープウェイ駅に着くと“1時間待ち”と言われた。この時間でも下から観光客が次々とやってくる。

結局13時50分のロープウェイで下った訳だが、この時点は約2時間待ち状態。登山者から、
“えーー、2時間。。。何するの?”

悲鳴が聞こえた。
観光客はイイ。帰りのロープウェイをまず予約してから散策できるが、下山する多くの登山者はやることが無い。(温泉でもあれば別だか。。)



結局バス停に着いたのは15時半。この後、“こまくさの湯”で一日の疲れを癒した。若い時は、山を征服?することに時間の多くを費やしていたが、今はゆっくり温泉に浸かり、「登山を振返る」ことも楽しみの1つである。


こうして、2015年の登山は幕を閉じた。

終り