(長坂) 登山2015 その8

バス・ロープウエィを乗り継ぎ、一時間ほどで2,600mまで来た。地図で言えば残り300mで山頂となるのだが、短時間に1600mの高低差を登ることに身体はついて行かない。空気が薄くなるので、まずは慣らすことが必要である。これは、飛行機に10時間も乗れば地球の裏側アメリカに着くが、時差ボケになるのと同じである。人間(私)の体は“ゆっくり”と順応するものだ。

 幸い、ロープウェイ終着駅には座って飲食ができるスペースがあり、コンビニで買った朝食を“ゆっくり”食べて出発することにした。
 朝7時 いよいよ登山開始!


さて、今回のルートを選んだ理由は下記である。
「最も危険な場所を、最も条件の良い時間帯に通過する。」

すなわち
① 天気が安定している朝早い時間を選んだ。午後は雲で覆われ、雷雨が発生することがある。
② 疲れていない内に通過する。(若くないので、後半になるほど体力も集中力も衰える)


こう書くと、“だったら、危険地帯を避けるルートで頂上を目指すベキ”
となるが、そこは山の魅力と相反する。
“ドキドキ、ハラハラ、ワクワク”を体験するのも楽しみなのだ。


歩くこと約1時間、ほぼ基準タイムで稜線“極楽平”に到着した。
〜写真の右側が目指す宝剣岳、左側に6時間で空木岳(うつぎだけ2863m 百名山)がある。〜


                                                        続く