(長坂) 登山2015 その4

妻と行くのは3年ぶりである。前回2013年 北岳登頂の後、妻から
”もう無理!体力も筋力もない。2人で行って来て。。”

と釘を刺されてしまった。


〜写真が北岳山頂。マイナーな名前だが、富士山の次に高い山(3,193m)である。以前OB日記で結末を紹介したが、私は真夜中に激しい頭痛に見舞われた。山小屋の診療医師から“熱中症”と診断され良薬を呑んで事なきを得たが、これが自宅だったら救急車で病院行だった。ニュースでよく、
 “お年寄りを中心に、本日も熱中症で○○人が救急車で運ばれました”
を報道される。その度に、
“バカだな、この暑いのに外に出るからだ。年のことを考えろ”
などと他人事のように思っていたが(今でも思っている)、この時から気を付けるようになった。〜


妻も山が好きである。過去登った山がTVで放映される度に話しかけてくる。しかも良く覚えている。
“山小屋の食事が美味かった”
“山中腹に咲いている花が素敵だった”
これには
“全く記憶にございません。”
と答えることしばしばある。
これも山の会話・夫婦の会話である。

妻が山で興味を抱く内容は、私とは若干異なるようだ。

                                        続く



プラス1 想い出の北アルプス    雲ノ平

写真右の赤い屋根が“雲ノ平山荘”、正面の山は祖父岳(2825m)。


 雲ノ平は私にとって憧れの場所だった。20代の若かりし頃、北アルプス裏銀座コース縦走の途中、遠目に見たこの小屋(赤い屋根がトレードマーク)の美しさに感動し、いつか絶対に行きたいと思った。
雲の平への登山ルートは複数あるが、どこから登っても10時間ほどかかる。四方を山に囲まれたその場所には、草原が広がり夜になると星が美しい。まさしく“雲ノ平”で北アルプス秘境の1つと言われている。

さて、そんな雲ノ平の素晴らしさを妻に延々と語ったものだから、
“私も行く!”
と言った。
“いいけど。。行くだけで10時間は歩くのだぞ!”
“体鍛えるから。。”
こうして1997年に15年越しの夢が叶った。


 写真は憧れの“雲ノ平山荘”の前で妻と相棒と笑顔の一枚。この小屋の宿泊者には、いわゆるクライマー(頂上を目指す・縦走する)は少なく、雲ノ平山荘で過ごす人(リピート)が多い。
夜になると番人が星座の説明をしてくれたり、クラシックが流れていたり、、、山小屋というよりは下界から離れた“雲ノ上の別荘?”かも知れない。