(長坂) 登山2015 その2

南アルプスには3年前から挑戦してるが、どうも上手くいかない。それほど無理な計画ではない筈だが、行く手を塞がれている。


2013  白根三山縦走の予定が、初日の山小屋で熱中症となり北岳登頂しかできず。

2014  聖岳(ひじりだけ)の予定が、台風直後で登山道が封鎖。登山口まで行ったが断念。急遽、何処か近くの山で。。。と中央アルプス駒ケ岳を目指したが、ロープウェイが悪天候で休止となり断念。

そして、2015は相棒の都合という人的要因である。
 〜写真は昨年登るはずだった聖岳(3013m)。逃げた魚は大きい?じゃないが、イイ山に見える。残念である。〜


しかし、今年中止すると2年間登れないことになってしまう。
「もう若くはない。年々体力は落ち運動神経は鈍くなる。難所(地図の危険マーク)は早く行っておかないと。。。」

加えて憶病になっている。
“クサリ場は大丈夫だろうか。。”
“断崖絶壁はあるのだろうか。。。”

今年も、心配ごとが頭をよぎり目を覚ました夜が何度かあった。

 しかし、それでも登り続けるのは“山が好きだから”である。

〜写真は2012年に登った、奥穂高〜ジャンダルムに横たわる「ウマノセ」と呼ばれる難所。クサリの多さと絶壁にしびれたが、美しい景色にもシビレタ。〜

続く


プラス1 基本に忠実であれ
 三点支持で岩場は登る。すなわち(手足)四肢のうち三肢で体を支え、一肢だけを自由にして次の 手がかり・足場へ移動しなければいけない。

写真は“不帰の嶮(かえらずのけん)と呼ばれる岩場を登る妻を撮影したもの。3点を固定させてから残りの手(足)を移動させる。実際このようにしか登れない。恐怖心で動けなくなると厄介なことになるが。。。

 
下りの岩場は危険度が増す。目の前に断崖絶壁風景が見えると、どうしても腰が引ける。本来靴は岩場に直角に接触することが滑らない条件だが、怖くてへばり付きながら下ると横滑りし滑落の原因となる。
 

写真は上高地から前穂高岳間にあるクサリ場。一見、大したことないように見えるが、写真下方から左側にクサリが続く。ここは毎年複数の人が命を落とす滑落の名所?である。(下りが危ない)
 写真の登山者のように、クサリを両足の間に入れて降りることが基本。実は私も2012年に降りた際、クサリを跨がなかったので自分の体重でクサリが暴れてしまい、危うく滑落しそうになった。すぐに基本通りにしたので良かったが、この時は本当に怖かった。