会長の ”中欧を訪ねて”(海外旅行の勧め)   21・・・最終回

ベルリン(ドイツ) 続・後編

 カーデーヴェーで朝食を済ませると、俄然やる気が沸いてきた。

16時の集合時間まで何処に行こう? おそらくベルリンに来ることはないだろう。思う存分見学してやろうとクーダム通りを歩いていると、ユニクロが目に留まった。
“頑張ってるなぁ。こんなベルリンの一等地に。。”

中に入ると、商品・価格とも日本とほぼ同じだが、店内はカラフルでイメージが違った。日本人の店員もいたので質問してみた。


(私)  売れ行きはどうですか。
(店員) お客さんも沢山いらっしゃるし、売れてますよ。
(私)  日本のように、ドイツにもユニクロは受容れられてますか。
(店員) “安さ”を全面に出してないですがね。ファンは沢山います。
(私) そうですか。

せっかくベルリンに来たのだから何か買おうと物色したが、“日本と商品は変わらない”と妻に諭され断念した。“ベルリン”のロゴ版があれば、迷わず買ったのだが。。


続いて訪れたのは、カイザー・ヴィルヘルム記念教会。初代ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世(1888年)の死去に伴い建てた教会で、建物は空襲で破壊されたが戦争の悲惨さを伝えるために修復してない。カイザーは皇帝の意味である。
中に入ると人で溢れていた。日曜日の教会なのでミサが行われ信者も多かったが、その場所のステンドグラスが美しい(写真)
 “わぁ。。。凄いな”


見学者の立場で申し訳ないが、この教会は素晴らしい。


教会を出た時は既に13時。もう一か所は行けるかな?
せっかくだから宮殿が良い。サンスーシ宮殿・ツェツィリエンホーフ宮殿のリベンジとして、ベルリン市内で最も美しいと言われるシャルロッテン宮殿に行きたくなった。ここは、初代プロイセン国王フリードリヒ1世の妃シャルロッテの夏の別荘(1695年)で、広大な敷地を有し、全部見学すると4時間は掛かると旅行ガイドには書いてある。

(私) とにかく行って写真だけでも撮るぞ。
(妻) ポツダムへ行けなくなった時は、可哀想で声も掛けれなかったけれど、タダじゃ起きないね。
(私) そうか。。結構 立ち直りが早いかもな。
(妻) たぶん


 結局、地下鉄を乗り継ぎ歩いて15分。念願の宮殿?に着いた。オーストリアシェーンブルン宮殿を見たせいか、美しさはイマイチだった。
 ”世界的に有名な宮殿と比べちゃ、ベルリンが可哀想だ。”


この後、広大な庭園を歩いていると結婚式のカップルに出合った。新郎新婦の服装は至ってノーマルである。この写真だが、新郎が手にしているのは携帯電話。新婦はムッとした表情で眺めている。
“一生に一度の結婚式なのだから、電源くらい切っておけよ!”
これには正直笑ったというか、呆れたというか、ドイツらしいと言うか。。。


以上、ポツダム観光がダメになった代りの観光内容である。
“いろいろあったが、まっ良しとするか”


最後に、日本帰国前日(昨日)の夕食風景である。
ツアーメンバーには、
“これで終わりか、、、もっとヨーロッパにいたい”

という会話もあったが、我々は十分。もちろん日本に帰れば忙しい毎日が待っているが、これ以上観光地を巡ることも疲れる。


内容の充実した中欧ツアーに満足して
“乾杯”


                                       終わり