会長の ”中欧を訪ねて”(海外旅行の勧め) 20
ベルリン(ドイツ) 後編
予期せぬ結末に、気持ちの整理がつかない私であった。腹が減って腹も立っていた。しかし、ここで沈んではいけない。
“ここはドイツだ 。ベルリンだ! 明日は日本だ。”
そう言い聞かせて朝食場所を見つけるが、妻が首を横に振る。
(私) 何処だっていいだろう。
(妻) こんなファオーストフード店じゃ美味くない。
(私) とりあえず空腹を満たさにゃ、何もできないだろう。
(妻) 嫌なものは嫌。
(私) じゃ、お前の行きたいとこ言ってみろ。
(妻) そんなこと言ったって。。。
険悪な雰囲気の中でクーダム通りを歩いていると、1907年創業の老舗デパート“カーデーヴェー(Ka De We)が見えた。ドイツの一流品が展示してあるに相違ない。値段も一流だろうが、買わなければいい。とりあえず気分転換に見学することにした。これで険悪なムードが多少なりとも解消した。
店内には豊富で珍しい食材が沢山あった。服装品も欧州ブランドが並んでいたが、私はSサイズでも大きい。何しろアメリカではキッズコーナーで購入したくらいだから。
エスカレーターで最上階までいくと、そこはレストラン“Le Buffet”があった。日曜日の午前中なので、どうやら朝食を食べに来店した客で賑わっていた。後で聞くと、正午には客が並ぶらしい。“ラッキーだったね”と言われた。
高価だったが、空腹は限界だったし妻も食べる気満々だったので入店した。
スクランブルエッグだけで5種類、ジュースの数は数えきれない。ほかにパン・スープ・・・・
これだけ豊富な料理が並んだ店は見たことが無い。素晴らしいの一言に尽きる。(写真上はデザートメニュー 下が妻の選んだ料理)
ポツダムの悪夢が消え去った訳では無かったが、人間 食に満足すると気持ちも晴れる。二人で4,500円と値段も豪華だったが、旅行者としては稀な経験をさせてもらった。題して、
“カーデーヴェーで朝食を!”
続く
プラス1 ^^♪飛んでイスタンブール。。♪
私が若かりし頃、庄野真代という歌手の歌に
“飛んでイスアンブール”
があり、軽快なリズムで大ヒットした。お蔭でイスアンブールが何処にあるとか歴史に名高い街とは知らなくとも、皆がこの地名を覚えた。私にとっても憧れだった。そして今回念願のイスアンブールに到着した。
たとえ乗継の2時間でも、
“飛んでイスタンブール。。。に来たぜ。。”
予想では(私の勝手な想像・美化)、さぞ大きな空港と思いきや小粒だった。それでも24時間休みなしで営業している。
写真は空港土産店の試食ができるコーナーで、一番美味かったものをまとめ買いした。
日本風に言えば”柚餅子(ゆべし)”
土産にするには御薦め。
なお、今回利用したのはトルコ航空だったが、トルコ料理は世界3大料理(+フランス・中国)と言われるだけあり、機内食も美味かった。
イスタンブールの歴史を語ると一話分になってしまうので概略とするが、首都イスタンブールほど長く反映した都市もない。
ビザンツ帝国(東ローマ帝国) 1,000年(395年~1453年) キリスト教
オスマン帝国 500年(1453年~1922年) イスラム教
(因みに江戸幕府300年・平安時代400年)
理由は、東西交易の拠点だったこと。黒海とエーゲ海(地中海)の玄関口だったこと。
言わば、陸路・海路の中心として栄えたことであろう。写真がボスポラス海峡と言い、幅わずか800mしかない。イスタンブールはヨーロッパ側にある。
可能なら、いや何とかしてイスタンブールを歩いてみたいと思う。