会長の ”東北震災地を訪ねて”   津波の爪跡 14

宮古 3
宮古市田老町は、「津波太郎(田老)」の呼び名がつくほど津波被害が多かった歴史があり、世界最強の防波堤を作り“防災の町”と言われていた。しかし、写真の如く頼みの堤防が破壊され町の殆どが瓦礫となった。家を失った人々の多くは、前回紹介したグリーピア三陸宮古仮設住宅で暮らしている。自然の力は計り知れないと思う反面、“じゃ、どうしたら良いんだ。。。”と考えさせられる風景である。〜



 さて現実味の話となるが、グリーンピア三陸宮古仮設住宅に住む人々が、震災前まで暮らしていた田老町に行った。ここも雑草と、撤去されていない建物が残っていた。冒頭にも書いたが、絶対安全と信じていたものが崩れたのだから、住民はさぞ辛いに違いない。
“仕事はしても、家を建てようという気には。。。。”
よそ者の私でも感じる。

辺りを歩いていると元気な声が聞こえてきた。野球部の若者である。田老第一中学校(写真の中央白い建物)がそれで、行ってみると家族が見守っていた。
 “人の頑張りは支えである。”

野球と言えば、楽天プロ野球日本一となった。優勝したからと言って、亡くなった家族や流された家が戻ってくることは無いが、被災地 東北には“元気・勇気・やる気”が届けられたに違いない。


 

今回で“津波の爪痕”シリーズは終了です。主に岩手県の紹介です。連載することで、あの時の衝撃・感動が蘇ってきた。訪問するにあたり、岩手県庁のFさんから
“美味しいものを沢山食べて土産を買って、現地に金を落としてください”

と言われたが、美味しいものが食べられなかったのが残念である。次回行くチャンスがあれば、“まず美味いものを食べる!”と心に決めて出かけたい。

 
なお、Fさんのメールには次のことが書かれてあった。
 “私も沿岸にはたくさんの友達がおり、仮設住宅で暮らしている人もおります。
  「最後は、仮設ではなく自宅で死にたいね。」などと言われると、涙が出そうになったりします。自分にできることは、震災を忘れないことかなと思っています。そのためにも、小さなことでも継続して復興に携わっていくことかなと思っています。“


実は、偶然にも1週間前Fさんと再会した。“美味い食材が。。”と話したら、名古屋で開催している“三陸の旬 直送”のを紹介してくれた(宣伝かな?)。一度覗いてみたい。
  地下鉄 上前津地下街 『みちのく屋』


さて、本当は続編を連載する予定でしたが年明けにします。福島県も訪問したからです。

原発を行く”

を連載します。

 
 先日、小栗和子さんと話ができ、来年も小栗宅にて茶話会をやらせていただける運びとなりました。今回紹介した写真も持参します。乞うご期待!

終了



プラス1

岩手県のお土産
 おそらく、美味しいものが沢山あると思うが、自分が食べたものを紹介する。

かもめの玉子
 大船渡のお土産である。鶏の玉子サイズとミニサイズがあるが、ミニが食べやすい。会社の出張などで岩手に行くと、これを買う事にしている。震災の被害にもめげずに、地震発生の翌月29日より営業を再開している。




まめぶ汁
NHK朝の連ドラ“あまちゃん”の中でも紹介された。テレビでは、
“美味いかマズイか分からない”
と語られたので、恐る恐る食べたが、絶品とは言わないまでも“普通の汁”であった。話のタネに食べてみてください。