会長の ”東北震災地を訪ねて”   津波の爪跡 13

宮古 2

バス停 仮設住宅前(グリーンピア三陸宮古) 
〜震災から2年半が経つと、人々の暮らしは良くも悪くも安定してくる。路前バスの停留所も文字どうり“仮設住宅前”となっている。この名前が一番便利かもしれないが、やり切れない気持ちになった。〜

 浄土ヶ浜の遊覧船見物が終わり先を急ぐこと1時間、仮設住宅“グリーンピア三陸みやこ”に到着した。実に470戸の大所帯である。ここは従来からあるグリーピアの一部に仮設住宅を建てたもの。市町村が建設するのだから、このような公共施設を利用するしかない。先ほど行った浄土ヶ浜の駐車場にもあったし、昨日の陸前高田第一中学校も然りである。
 本来なら便利な市街地近辺が良いだろうが、私有地では利害関係が絡んでうまくいかないのだろう。テレビ映像からは、その場所が便利かどうかまでは分からなかったが、ここに来て実感できた。
 “うーん、大変だな。。。”


 さて、407戸が建ち並ぶと当然 生活に欠かせない商品を揃える店が必要になる。ここには、八百屋・肉屋・床屋・食堂の他、子供の教育場所“KUMON”の看板も目にした。KUMONの肩を持つ訳ではないが、採算は度外視かもしれない。
(写真の白い幟(のぼり)がKUMON)
 
“皆で頑張らないと!”
そんな心意気が感じられた。

しばらく仮設住宅の周りを歩いてみた。住宅の造りは同じだったが、家庭菜園の風景が広がっていたし、ゴミ収集場所は仕分け方法も震災前と同じだった。写真にある青いメットはカラスの侵入防止かもしれない。
やがて広場で太鼓が鳴りだし、踊りが始まった。みると岩手県内の高校生による郷土芸能である。休日にはこのようなイベントが開かれるのだろう。仮設住宅の住民が静かに見ていた。多くは子供とお年寄りだった。
 どのような気持ちで眺めていたが知る由もないが、じっと眺めているのが印象的だった。



“皆が、今の生活を少しでも良くしようと思って生きている。”


                                   続く


プラス1 登別温泉

 寒い冬は温泉が恋しくなる。写真は登別温泉にある奥の湯である。北海道と言えば“登別”と言うほど有名である。岩山の隙間から硫黄の煙が立ち込めることから“地獄谷温泉”と呼ばれている。行ったのが9月だったので、温泉には入らず足湯に使って一時の気分を味わった。


(地獄ラーメン)
ここのラーメンは名前の由来通り真っ赤なスープが特徴である。辛いのは得意でないが、食べてみると甘みがあって結構いけた。

 寒い今の時期に行けば、
ラーメン食べて温泉入って、
  (^^♪ いい湯だな。。。。^^♪)