会長の”イマドキの大学受験(予備校)”                                                     第一志望は、ゆずれない    その6

その6 名物講師
予備校につきものの,名物講師について紹介する。以前読んだ本の中に、人気講師の分類が紹介されていた。


  高校教材で扱う範囲を0〜100とすると、以下3タイプが存在する。
 Aタイプ(やさしい教師):0〜60の範囲をやさしく教える。
 「こんなの、できなくていいよ」と負担感を軽減してくれるので、ありがたい、”やさしい教師”として指示される。
 Bタイプ(教祖):60〜120をビシビシ教え込んでいく。
 絶対○○大学合格、日本史大好き、物理で徹底的に点を稼ぎたい、といった生徒から”信者”が現れる。(写真は英語:竹岡先生)
 Cタイププロ中のプロ):60〜100を重点に、実際の入試問題を分析。
“プロ中のプロ”として安定した支持を得る。


彼らの教材を読んだり息子の話しを聞く中で、私が印象に残った講師を下表に記載する。

科目名前所属素晴らしい理由
世界史青木 裕司河合塾目から鱗が落ちる程分かった
日本史石川 昌康河合塾話術:CD講義を50回は聴いた
現代文出口 汪東進今の私にも大変役立つ
古典吉野 敬介代ゼミ暴走族から講師へ
英語竹岡 広信駿台長男が”信者”となった
英語笠井 佐知奈河合塾次男の英語嫌いが解消
 各講師の詳細を述べると長くなるので止めるが、徹夜で講義の準備をした逸話や、“○○を伝えたい一心で講師になった”とコメントしていることから、 「予備校講師が好き・天職!」 と思う。私のような傍観者から見れば 「こんな素晴らしい先生と巡り会えて幸せだよなぁ」 と思いたくなる。 以前に刈谷高校の担任から聞いたことがある。 「高校生(若者)は“輝ける原石”。同じ時間を過ごせ教師冥利に尽きる」 もちろん、合格か不合格しかない受験生においては真剣勝負そのものであり、“信じれる先生”を頼りに勉強することが、志望校合格の道なのだろう                          続く プラス1 予備校講師からのメッセージ   3回目として、文系科目、及び物理で印象に残った人を紹介する。 “いいこと言うよなぁ”と思う。  (国語) ①「読む」とはどういうことなのか。何ができたら現代文なのか。現代文と真面目に付き合うなら、まずはこんな根本的な問いから始めてみよう。 安達 雄大 (写真は現代文:出口先生) ②自分が納得するまで徹底してやり抜けるかどうか。今、君達に問われているのはこのことだろう。 高橋 英夫 ③他者の言葉を素早く、論理的に理解する。国語という教科で鍛える学力とは世の中を生き抜くための根本的な力なのです。 平野 祥嗣 ④人生には勝負所というものがある。自分のすべてを注いで一つのことに没頭できる喜びを感じてみませんか。福永 澄子 ⑤やがて河合塾を巣立ち、志望大学を卒業し、さらに10年が経ってもときどき思い出してもらえるような、そんな講義をしたいものです。 神野 正史 (歴史) ①たかが予備校、されど予備校。たかが日本史されど日本史。されどの思いで卒塾してもらう空間を創りたく思う 中垣 秀作 ②歴史とは人間の営みである。そしてそこから人間とは何かを探求するのだ。歴史の壮大なうねりを膚で感じよう。 平野 岳美 ③「自分=不運」とお思いの方。「運」は「力」でつかみ取るもの!そして、まずは「勝った!」と思いなさい。その時、勝負は決まるのです! 松村 勉 ④夢(第一志望)は見るものでも願うものでもなく、かなえる(受かる)ものです。ウルトラソウルな世界史を展開しています。 平松 健 ⑤すべからく試験は格闘技。逃げれば楽だが逃げれば負け。私と一緒にいざ勝負! 金野 隆光 ⑥「そうだ、人生はすばらしい。――何より大切なのは勇気だ。想像力だ。」(チャップリン) 松本 聡   (写真は世界史:青木先生) (物理) ①物理学をはじめとする自然科学を学ぶことは自然に対する人類の挑戦です。勇気を持ってぶちあたろう! 荒木 英範 ②解き方を探す学習はつまらない。おもしろいのは、自分で考え、現象を一から追いかけること。どこでも通用する強い学力はそうして身につく。 宮田 茂 ③物理を学ぶうえで大切なことはまず興味をもつことです。解法の技術のみでなく本質に触れながら楽しく頑張ろう。 小塩 栄一 ④努力なしで自分が進歩する事などあり得ない。がんばる自分を好きになれるようにしよう! 坂本 幸雅