会長の”勤続30年を振返って”                                                   その4:脇役

 仕事には主役と脇役がいる。自分がどちらか見極めるのが難しいから大変である。ただ言えることは、

 「脇役は、“名脇役”になる努力をした人が長く活躍できる。」

 映画は脇役がいるし、プロ野球でも地味なプレーを続ける選手がいる。会社も実はそうである。当たり前のこと・地味なことをやるほど難しいことはない。しかし周りは見ている。たとえば、定年後の再雇用で明暗が分かれる。残って欲しい人か、去って欲しい人か。。。
怖い、怖い。


プラス2 若いOBに一言

①独身へ
金と時間が自由に使える独身の間に、生涯の趣味となるものを見つけて欲しい。 
 若い時 自分に投資をすると、年を取ってから必ず返ってくる。生涯の趣味と仲間をつくってほしい。以下、私が取り込んだ趣味を紹介する。



 1)外洋ヨット(クルーザー)

 写真が25年前に購入した33feet16人乗りクルーザー(名称Big Dipper)である。ヨットとの出会いは入社2年目の時、同期に誘われて小さなヨット(ディンギー)に乗ったのが始まりだった。周りには同年代が7人いて、じゃ船を買おうということになった。Big Dipperは北斗七星の意味である。当時、休みになると必ず海に出かけた。正月の御来光を船から眺めたり、花火開会を海から見物したり。。。小栗コーチが高校生だったので、夏休みに呼んで海水浴もした。思い出は尽きない。
ヨットに乗って陸を眺めていると、感じることがある。
「良かったことも・悪いと思ったことも、小さなこと!」

 右写真は、三重県五ヵ所湾の帰りの風景だ。中央で舵を持っているのが私である(スキッパーという)。台風が過ぎ去り大丈夫だと思って出航したが、外洋の波は凄まじく、途中で船が横転するというアクシデントに見舞われた。
“海をなめてはいけない!”と身をもって体験した。

 今は船の甲板掃除に参加するくらいで殆ど乗っていないが、仲間とは交流を続けている。ヨットをやって得たものは、「自慢できる趣味」・「掛け替えのない仲間」
定年になったら、また仲間と海へ出るつもりだ。


2)社交ダンス
 写真の女性は残念ながら? 妻ではありません。名古屋市公会堂 ダンス競技会でルンバというラテン種目を踊っている若き日の私である。
始める動機は、同郷の柴田君(M12)が市民サークルで踊っており、男性が足りないため人数合わせで仕方なく参加したことだ。

“気取った踊りなんかできるか!”
と行く前は思っていたが、やってみると結構楽しかった。カッコよく踊りたくてダンス教室に通い、基本をみっちり練習した。幸い妻もダンスをやっていたので、時々パーティにも出かけた。夫婦共通の趣味を持てたのは幸運だった(ただ、踊っているときは喧嘩ばかりしていたが。。。)。 結局15年ほど続けたが、子供に手が掛かるようになり中断した。また妻と再開したい。


②子供が小さいOBへ
 もし、好きな時代に戻れたら。。。我が子が幼児(1〜5歳)の頃に戻りたい。一番可愛い年頃だ。一方で親も忙しい時だ。「仕事の付き合い」も「自分のやりたい」ことも山ほどある。しかし、
子供と多くの時間を共有して欲しい。

(老いてからでないと分からないが)掛け替えのない時間である。「三つ子の魂百まで」じゃないけれど、愛情を注いで欲しい。親も子供も幸せである。


③多くのOBと面識を持とう 
 これも大切な財産だと思う。仲間を増やす算段は、私の役目でもある。
これからもよろしくね。

*追伸 そう言えば鈴木君(E36) フルートが吹けるんだって?  茶話会で披露してくれんか。個人的に聞きたいのは、「サライ」。

                                      続く