写真は映画の1コマです。(文章と関係ありません)

い都市は私が住んでいたデトロイトであり、平均すれば毎日一人殺されている。次がセントルイスで、私が仕事で行く頻度が多い街である。勿論、都市すべてが危険ではない。一部の地域が警察もお手上げな場所なのだ。異国の我々は知識がないので、時には危ない地域に迷い込む。
「ここは危ないな」と思うと信号待ちの時間も最小限にし、猛スピードを出して立ち去るようにしていた。そんな中で、ある時数人の黒人に囲まれた時があった。

仕事でセントルイスに行ったとき、飛行機の時間があったので観光地と1つと言われているユニオンステーション(日本で言えばJR駅)に立ち寄った。行くと異国情緒のある列車が止まっていた。さすが歴史ある街だ。。。 いつものようにカメラで撮影し、次ぎに構内の風景を撮っていた時、突然数人の黒人が私の周りを囲んで何か言った。
 「???。。。。」
全く英語が理解できなかった。なぜ自分が囲まれたかも理解できなかった。ただし、危険な状
状態であることは察した。
この時、私の口からでた言葉は日本語で
「すみませーん」
そして、囲まれた輪の外へすーっと出ていった。黒人たちは、あっけにとられてように立ち止まっていた。その後追っかけてくることもなく、事なきを得た。
原因は、善意に考えれば私が嫌がっている誰かの写真を撮ったのかもしれない。

英語が理解できないことが良かったのか悪かったのか。。。また、逃げ切れなかったら事態は深刻化しただろう。悪いのは私?だが運が良かったという他にない。黒人は背が高くそして大きく取り囲まれると威圧感はあった。

 (アメリカの治安)
以前にも書いたが、アメリカは90%の安全地帯と10%の無法地帯で成り立っている。自動販売機が少ないのは壊されて金を奪われるからであり、レジの前には鉄格子のある店もある(刑務所のイメージ)。タクシーに至っては、片手が入るスペースしか開いてない厚い板で前後席が仕切られている(乗ってみないと分からないが)。
 
以前、冬に夜景を撮りにオハイオ州クリーブランドに行ったとき、遠くから一人の黒人が私の方を睨んでいるのが分かった。少々気が大きくなっていたので、睨みつけてやった。すると相手は逃げていった。
 後で、この話を会社の米人にすると
 「米人も日本人(東洋人)を怖い?と思っている。なぜなら何を考えているか分からないからだ。」と言っていた。
このような貴重な経験を積み重ねることによって、だんだん対処の仕方もわかってきた。ガソリンスタンドで給油していると、金をたかりにくる。「金を恵んでくれ!」と言ってくるが、
 俺はもってない と堂々ということもできた。もちろん、優しい目をした黒人も沢山いる。会社の同僚は本当に紳士であった。肌色の差というよりも貧富の差かもしれない。

怖い国ではあるが、、、

されどアメリ
前編 終了

次回から春をテーマした内容です。
(春はすぐそこまで来ている。頑張ろう!!)