会長の ”最後の未踏地 山陰”  その8

足立美術館




この写真は、美術館の建物内部から日本庭園を撮影したもの。通称
“額に入った屏風絵”と言われている。

翌朝27日は日曜日であり、何処に行っても観光客で一杯だろうと踏んでいた。予定では
27(日) 石見銀山出雲大社
 28(月) 足立美術間、その近辺

しかし、28(月)が雨との予報に妻が小言(助言と言っておく)を言った。
(妻) せっかくの足立美術館が雨じゃ、
(私) しょうがないだろう、天気は。。。
(妻) そんなこと言ったって。。。
(私) じゃ、計画変更して、明日の朝から行くか。だけど、場所がどこあるか。。

結局、妻の要望を受け入れルート変更することになった。(“優しい夫” ここでは、こう書いておく)
さて、何処に行くにしても雨は嫌なもの。天気の良いうちにお目当ての場所に行こうと決めた。後から聞いた話だが、妻は足立美術館に一番行きたかったらしい。

足立美術館は明治生まれの実業家:足立全康が郷土への恩返しとして創設したもので、今では鳥取の観光名所の1つになっている。作品の多くは、横山大観をはじめとする近代日本画である。
加えて、冒頭の写真の如く日本庭園は見事である。
“日本庭園ランキング11年 連続日本一”


日本庭園と言えば京都。枯山水や皇室の離宮など、知名度では京都に適わないが、ここは5,000坪という広大な敷地に加えて、遠方の山まで風景に入れる設計の見事さは、類を見ないかもしれない。

ここで、開園の9時から正午までゆっくりと時間をとった。庭園が見えるコーヒーショップでゆっくりした(写真)。仕事で多忙を極め、昨日は渋滞の心配をして、思えばゆっくりする時間と気持ちを持てなかった。久々にゆっくりした。心も空っぽになった。

妻も十分堪能でき、ご満悦のようだ。


続く


プラス1 追憶  SUSHI BAR  日本人向け
次に紹介するのは、日本人を相手にした店である。アメリカには沢山の日本人が住んでいる。2005年当

時、デトロイトには1万人、シカゴは7,000人。。。主要都市には、寿司屋があれば潰れずにやっていける。
(写真はシカゴにあるスーパー“MITSUWA”。日本で言えば生協などの中型スーパーマーケット。もちろん店内に寿司屋もあれば、パック寿しも販売している。この日は年1回のお祭り 日本人も米人も沢山集まる)

都市には寿司屋が沢山あるが、高級店ともなれば日本顔負けの店もある。私が住んでいたデトロイト

“SHARAKU(写楽)”では、ネタを東京 築地から空輸している。また、サンフランシスコの“サカエ寿し”で、関サバを食した。関サバと言えば、豊予海峡(速吸の瀬戸)で漁獲され、大分県大分市の佐賀関で水揚げされるサバ。関アジとともに、水産品の高級ブランドとして知られている。

“日本でも食べたことの無い高級ネタをアメリカで食えるなんて、これを幸せと呼んでいいのだろうか。。。”
自問自答したのを覚えている。

この手の店は、滅多に行くことができない高級店である。握り職人、店員、店構えなど 日本と全く変わらない。思わず
“ここって、アメリカだよね。。。日本じゃないよね。。。”


笑いを誘い店内では盛上るが、一歩外に出ればそこはアメリカ。そのギャップに、また会話が弾んだ。そして。。。。この後が違う。
我々赴任者は日本に帰ることができない。
“あぁ。。。ここはアメリカなんだ。日本に帰りてー。。温泉入りたい。蕎麦食いたい。。。”


結構、落ち込んだ。