会長の”明日に架ける橋” その17

この写真は、ケンタッキー州ルイビルにあるJ.F Kennedy Memorial Bridge と呼ばれ、主要道路I65(インターステート)がオハイオ川を越える場所である。ライトアップされた橋が鏡として映っており、川向こうにはルイビルの街が見える。私の中では自信の一枚とは呼べないのだが、仲間からは大変好評で是非欲しいと言われた一枚なのだ。

良く言われることだが、「写真コンクールに出展する時は、回りの意見を聞いてから決めること。」というのがある。撮影者は写真の出来と共に感情があり、これが邪魔をして多くの場合は落選するらしい。一方、他人がこれにしなさいと言われた一枚は、当選する確立が高いという。何とも皮肉な話である。

この写真が欲しいと言われた橋


さて恥を忍んで、傑作と思ったものが周りには不評(別に。。。)となったものを紹介する。

(紅葉風景:ケベック(カナダ))
アメリカの紅葉は本当にスケールが大きい。山全体が紅色又は黄色に染まる風景は言葉がでない程感動する。この写真は、カナダ ケベック州の一般道をドライブした際に撮影したものである。この景色が、今まで見た中で紅葉に中で最も美しかったが、写真は暗く魅力がないと家族から言われてしまった。なんで。。。と突っ込んだが、それ以上の返答はない。どうやら、この写真には思い入れが大きいらしい。(今でも感動が甦る!)

(バイソンの転倒 イエローストン国立公園)
バイソン(牛よりデカイ)が転倒を繰り返している風景を撮ったものである。小便をしたあと、天敵(オオカミなど)から身を守るために臭いを消すための動作らしい。目の前で大きな体を何度も繰り返す様に、感動して連写した。そして、一年奮起してフォトコンテストに応募したが、結果は落選だった。なぜ? 審査員も見る目がないな。。。などと人のせいにしたが、家族に言わせれば、状態が理解できないらしい。確かに言われると。。。

まだまだ、この手の話は沢山あるのだが、恥の上塗りになるので、この辺りで中断する。

自分で自分の評価をするだけなら自己満足だから良いのだが、他人受けする自分を探すのは、極めて難しい。


さて、冒頭の街ルイビルの観光名物と言えば、ケンタッキーフライドキチ
ンの本社があることだ。日本の常識から言えば、見学するとノベルティ(お土産)をくれるのが常なので、キチンのピースが食べれると期待を込めて見学したのだが、歴史の勉強をして最後にカーネルサンダースおじさんと写真を撮るというシンプルなコースであった。ちょっと悔しかったので、近くにあったケンタッキー店で肉を食べた。