会長の”大いなるアメリカ”  その1:モニュメントバレーー

4月になって新入生も入り、高専大会に向けて頑張れる時期が来ましたね。ああ。。懐かしいなあ。今や自分の子供がその経験をする年になった。さて、年寄りじみたことはこれくらいにして、新たにアメリカシリーズを始めます。2005〜2008の赴任生活で旅行した内容の紹介です。


初回はモニュメントバレー

アメリ大自然の中で1番好きな場所である。何が好きかと言えば、荒野の真ん中にそびえ立っているビュートと呼ばれる巨大岩。この孤独感みたいなものに自分の姿を重ねていたのかもしれない。アメリカ単身生活は、過ぎてみれば楽しい思い出も多かったが、毎日毎日の長いことを嫌というほど味わった。小さな話、例えば今晩の晩飯は何をしようとか、そろそろ洗濯しないといけないとか、冷蔵庫にあった野菜を食べないと賞味期限がすぎるとか。。。この手の小さな悩みがたまっていくと、ある時どっと疲れがでるのが分かった。(ボクシングで言えば、カウンターパンチではなくて、小さなジャブの連続で倒れてしまう場面)
 そんな私を癒してくれた場所の1つがここであった。3年間で3回も足を運んでしまった。極めつけは、ビュートが遥か前方に見える場所。日本の旅行会社のポスターにも使われている。
大げさかもしれないが、ここに立ったときは、「俺が死んだら、骨をここに埋めて欲しい」と思った。この地点は、国道163号線をケイエンタから北に40分ほど走り、アリゾナユタ州境を越して、モミュメントバレーの入り口の交差点を過ぎ(と言っても信号があるわけではない。ただの荒野)、メキシカンハット方面に20分ほど走った所にある。
 日本人はよく「グランドキャニオンをみると、なぜか涙が出て止まらなくなる。」と口にする。実際私もそうであったが、ここに立ったときは、それを越していた。「この景色を独り占めしたい。」と思った。嫌な性格のようだ??
なお、ここは国立公園ではなくて、先住民(インディアン)の居住区内であり、彼らが管理運営している。先住民だからと言って特に違和感はない。
 昔、駅場所という映画があった。監督ジョン・フォードはここで撮影し、時間があればこの風景を眺めていたというエピソードも残っている。


なお、砂漠というと暑いイメージだが雪も降る。ビュートの頭に雲がかかると、また絵になる。