会長の”明日に架ける橋” その13

 アメリカは果てしなく続く自然が沢山ある。ネブラスカの大草原、アリゾナの砂漠、そして今回紹介する砂漠とは呼べない荒野である。
この橋は、ニューメキシコ州南部にあるが、たぶん名前の無い橋である(いや、???)。確かに橋であるが、川でなければ水もない。荒野の地形に合わせて線路を作らず、水平を保つために橋を作ったのだ。

アメリカ全州を旅してみて、超田舎と思ったのが、ネバダネブラスカ、そしてニューメキシコの3州である。私はその頭文字を取って3Nと呼んでいる。どれくらい田舎かというと、時速85マイル(140キロ)で走って30分さえぎるものが無い。実に70キロの間、道は1本だけである。日本で言えば、豊田市に相当する広さに、道が5本程度で家が10件くらいのイメージだ。荒野なので放牧もしていない。雨が降らないが、サボテンとは呼べない丈夫な草や木が生えている。自然は偉大である。たくましいと感じた。

悠然と荒野を走る貨物の姿に見とれて撮影したものである。貨物にあるロゴ(Santa Fe)はニューメキシコの州都である。

荒野に架ける橋


さて、荒野にある珍しい風景を紹介する。
(石油発掘)
この写真は石油発掘機である。最初に見たときは、井戸水を汲んでいるのかと思ったが、近くにいくと油の匂いがした。荒野の中で見るととても絵になる。

(牛の集荷場所)
最初は良く分からなかった。遠くからみると突然黒い広場が見えてきた。何かと思って近づくと全て牛であった。アメリカ人の食を満たすのだろう。ただ、管理は厳しそうで、時々ボディガード(牛ガードマン?)が泥棒チェックのために見回りにきた。写真撮影をしている私を見て最初は不審者と思ったようだが、こちらが手を振ったら安心して振り替えしてくれた。牛の顔写真も撮ったが、何となく寂しそうに見えた。(自分がどうなるか分かっているのだろう?)

(山を切り開く道)
アメリカは、このように垂直に山を切り開いて道路を作る。日本では見ない光景である(日本なら、もっとなだらかにする)。アメリカらしいというか、合理的である。


(ガンバロウ岩?)
ニューメキシコ州の隣、アリゾナ州にあるチリカワ国定公園の風景である。珍しいという
か、名前をつけたくなるような面白い岩が沢山あった。その中の1つが、「ガンバロウ岩」である。私の命名である。みると右側に拳を上げ、左奥の観衆に向かって「ガンバロウ!!」と叫んでいるように見える。大きな岩には目がある。
 我陸上部も、新たなキャプテンを向かえ新しい目標に向かって進むのだから、岩のように力強く
  「皆で共にガンバロウ!!」