会長の ”東北震災地を訪ねて”   津波の爪跡 10

釜石

次に向かうは“釜石”  
新日鉄釜石がある“鉄の街”であり、大船渡と並ぶ岩手県の漁港でもある。また、私が若い頃はラグビーが強くて有名だった。
1時間程のドライブだったが、到着するまでに色々なものを見た。
写真は仮設住宅ではなく“仮設コンビニ”である。このローソンは高台にあったが、恐らく震災で破壊され移設されたに違いない。ファミリーマートもあったが、驚いたことに同じ形をしている。コンビニは競争が激しいが、店舗は同じ形であり、プレハブ作りを除けば全国共通のようだ。
 “姿、形は変わったが、皆 日常生活を取り戻している。”
微笑ましくなった。


続いて瓦礫の山。目が点になるというか、釘づけになった。
“これが現実なのだ”


津波の爪跡は数々あるけれど、結局のところ“瓦礫(ガレキ)”が全てかもしれない。
瓦礫の一山一山に生活・思い出が詰まっていると思うと見るのが辛い。
2年半が過ぎても、これだけ残っているのだ。一体、津波はどれだけの被害をもたらしたのだろう。


そんなこんなの思いを胸に釜石に向かったが、着いてみて思ったことは、
“復興が進んでいる。” 当然 津波で街は大打撃を受けたわけであるが、他地域に比べ復旧・復興スピードが速いようだ。かったかもしれない。
(写真は、津波直後の釜石港と現在)



 ところで津波で家屋が海水に浸かっているにもかかわらず、火災が発生している光景をテレビで目にした。(写真は気仙沼で発生した火災)
“なんで、水浸しになったところが火事なんだ”
“なんで、周りに水があるのに火が消せないんだ”

今回の訪問で火災跡の家屋を何件も見たが、分かったことは、“断水・停電”のため消したくても消せなかった事実である。指をくわえて見ているだけというのも、さぞかし辛かったに違いない。


続く


(プラス1)  行楽の秋  函館1
9月に函館に行った。ちょっと寒かったが異国感のある街並であった。連載ネタが重いので、気分転換を兼ねて”行楽”の紹介をする。 我ながら傑作の写真が撮れた。


函館山からみた夜景
40年ぶりの函館山 100万ドルの夜景である。高専2年生の夏休みに周遊券を目一杯使って北海道をくまなく旅したが、ここの夜景は素晴らしかった。当時は日本夜景ベスト3(残りは摩耶山掬星台から望む神戸、稲佐山からの望む長崎)と言われたが、今は電気事情も良くなり、都会にはさらに素晴らしい景色が沢山あると思う。

金森赤レンガ倉庫
 上記夜景の中央左明るい部分である。実はNHK大河ドラマ”八重の桜”の新島譲がアメリカへ旅経った場所が近くにある。倉庫の中はショッピング街であり、レストランもある。また、写真右側の海に面した場所がスターバックスである。ここでゆっくりコーヒーを飲んだ。