歴史能力検定試験(歴検) 夏の陣                                                          その2 合格理由

 まずは、合格できた理由について説明します。
1)勉強方法を変えた。(結果的に変わった)
①試験問題は4択なので、今までは任天堂DSの総合トレーニング(写真)の4択問題を中心に解いていたが、今回は同シリーズ“一問一答”をやってみた。一問一答とは文字通りクイズ形式の書かせる問題である。実際に書くと驚くほど記憶に残った。基本知識の習得の第1歩はこれに限る。受験の常識として、センター試験(4択)は過去問を解いていても力はつかないと言うが、本当だと実感した。今までの勉強方法が誤っていたことに気付かされた。ただし問題数が各4,000あるので、全部は難しいと考え、とりあえず中世(半分)までとし、中世以降は従来の4択問題で対応した。


 ②試験の対策とは無縁と思いながらも受験用“論述問題集”をやった。写真は日本史であるが、目から鱗の一冊である。歴史事実に対し“なぜ”が書いてある。中身は大学の2次試験の問題を例題として載せ、歴史の背景を述べてから回答がしてある。例えば、
 鎌倉時代の貨幣が遺跡から相当数発見されることがある。土中に埋まるまでの経過を2行(60字)で説明せよ(東京大)」
 「徳川吉宗の時代に、上げ米を発令せざるを得なくなった理由について歴史的背景に触れながら3行で説明せよ(東京大)」
 
もちろん自分の頭で考えるのだが、基本知識が乏しいためかピント外れが多かった。答えを見ると大いに納得し記憶に残った。興味も沸き、新しい用語等は辞書で調べた。


 ③歴史物(文学作品)を漫画本で読んだ。
 非常に参考になった。例えば吾妻鏡」:徳川家康鎌倉幕府を参考にするために読んだと言われ、平安から鎌倉に移るまでの過程を北条側にたって書かれている。
太平記」: 同じく鎌倉から室町への変遷である。足利直義の監修といわれている。マンガの良いところは、“すぐ読める”“感情表現が伝わる”。勉強面で言えば“人名と役割が明確になる”。実際の歴史では、時代が変わる場面は“戦争”そして“政治体制の変化”など人名数が沢山出てくる。有名人なら馴染みもあるが、藤原??・源**・足利@@と区別がつきにくい。上記とも戦争物なので、敵味方がはっきりしていて人物像も頭に浮かんでくる。
(上記は、1000年近く読み継がれるだけあって、とて
も為になる。 いつか、これを連載ネタにしようかなぁ。。)


 2)勉強できる時間が取れた。GW〜3ヶ月
 皮肉にも仕事が多忙で出張も多い時期であった。今までなら、移動時間には雑誌を読んだり居眠りしたり、、、それが(物は考えようで)宿泊出張のホテルや電車の中で、ひたすら任天堂DSと睨めっこした。気分転換の手段にもなった。辛いときも正直あったが、試験日までを一区切りとしてやれた。
 ある日曜日に家でDSをやっていると、妹が遊びに来て私を見るなり
 「お兄ちゃん。頭くるっとるわ!」
と呆れて言った。

このスタイルを試験が終わっても続けようと思っていたが、やはり気が抜けてしまった。しかし、歴検(冬の陣)が12月にある。もちろん再受験の手続きを既にした。今また、こうして書く合間をぬってDSをやっている。
 頭くるっとる!
確かに、そうかも知れない。

 以上が今までと変わったところだが、継続して勉強してきたことも蓄積しているようだ。
                            つづく。