陸上部小史11 須賀太郎先生

 須賀太郎先生は初代校長(1963年−1974年)です。名古屋大学教授時代は東海学連の会長も務められ、学生と陸上競技にはとても理解がありました。公務を終えられるとよくグランドに来られて、トラックを走られたり、鉄棒でけ上がりや大車輪を何回もされておりました。60歳半ばの頃です。勉強に疲れたら、スポーツをしたり音楽を聴いて気分転換をしなさいと文武両道を奨励されました。
 退官後も鶴舞にご自宅があり、私の寮と近かったこともあり鶴舞グランドや地下鉄の駅で何度かお会いしました。「トラックを走っていると周回がわからなくなるので、小石を1周ごとに置いていくんだよ。」「語学は勉強しているかね。英語だけではダメだよ。第2外国語もできないと。」とか言われました。
 1984年の元日、走り初めの後、小栗先生とOBで療養中の先生をご自宅にお見舞いに伺いました。1986年、83歳で永眠されました。
 色紙は卒業時に先生から頂きました。陸上部の卒業生は毎年、頂いていました。