”イマドキ”の大学受験 あとがき その2
その2 ”イマドキ”の大学生は。。。
あれから1年が経ってしまった。今年の大学受験も既に終わり、喜怒哀楽の中で受験生は結果を受入れる。そして新たな学生が夢を掛けて挑戦する。 先日、息子が帰省した時に『大学生』についての感想を聞いた。
(私) 京大に入ってみてどうだ。
(息子) 「大学は人生の夏休み」というが、正直こんなに勉強しないのには驚いた。
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(私) 国際コースに入った感想は。
(息子) 勉強してないから偉そうなことは言えないが、ちょっと看板倒れかな。英語で授業はするが、正直やる意味あるのか疑問に思うのもある。ただ、一般コース(日本語)の方が良かったとは思わない。
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(私) あれだけ憧れていた京都に住んでみてどうだ。
(息子) 学生には住みやすい街だ。夏の暑さも冬の寒さも、名古屋と変わらないかな。そういえば、山に囲まれているので花粉症が酷い。
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(息子) バイトをやりだして半年だが、こき使われるし時給は安いし。。
(私) 父も最初のバイトはそうだった。バイトはそういうもんだ。しかし、世の中がわかるだろう。
(息子) 確かにね。
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(息子 サークルにカネが掛かって貯金が溜まらない。なんだかんだと言って2万円/月掛かる。
(私) そりゃ、そうだろうな。遊んでいるんだから。
こういう会話が1時間ほど続いた。概ね、私が予想した内容だった。大学生、というより大半の京大生が勉強しないというのは本当らしい。もちろん難関大学には、いわゆる「箔」があり優秀な仲間と先輩がいる。特に人脈の力は大きい。サラリーマン30年生の私から見ても納得がいく。しかし、私の信条である
「一生懸命に生きた時間が多いほど、幸せな人生」
を基準に息子を見ると、決して幸せとは思えない。無駄が多すぎる。一生懸命に努力して身につけたもののうち、「京大」ブランドの獲得だけでは、つまらない。自由はサボることではない。好きなことに没頭してこそ自由である。
自分が何をやろうか、やりたいか、まだ見えていないのだろう。きっと、”イマドキ”の大学生の多くは、そんなものだと思う。今までは、進むレールが決まっていて何も考えなくて良かったのだから。(もちろん、進んでいくのは大変であるが)
人生は一度しかないのだから比較するつもりはないが、我が陸上部現役のブログを読んでいると、充実している話しを目にする。一生懸命生きていると感じる。
息子は先日、所属サークル(テニス)の先輩からアドバイスを受けたらしい。
「京大に合格するレベルなら、卒業するのは難しくない。しかし、将来を考えてやらないと残るものもない。名前だけではつまらない。」
自分で勝ち取った第一志望だから、自分の好きなようにと思っていたが、もう一度
「説教のメッセージ」でも書いて、メールで送ろうかな。