(長坂) 次男の就活 (2)
第1章 イマドキの大学生 その1
今も昔(40年前)も大学生は変わっていないと、次男の行動・思考に触れて感じた。バイトとサークル、そして留年しない程度に勉強。まぁ、厳しい受験をクリアしてきたのだから、好きなことをやれば良い。ただ、好きなことの無い学生が多い(社会人もそうだが。。)。結果的に、流行と誘いに流されてしまう。
さて、次男の大学生活で心配していたことは、『機械工学科が向いているか』ということである。元来、我家は文系ではないが、じゃ工学部の何科を受けようかとなった時に、18歳の若僧には難しい選択である。
当時を思い出すと
1) 我が陸上部の(某)建築学科OBと面識ができ、どうやら尊敬するまでに至った。
そして、「俺も、あの人のようになりたい。。。建築科だ。。。」と言い出した。
2) しかし某OB曰く、「これから人口減少の中でビジネスは拡大しない。本当に好きなら良いが、、、止めた方が得策だ。」
3) そんなアドバイスをもらって、これまた素直に従った。これが高校2年生の話である。
そして成績がグングン上昇し、国立大学も夢でなくなった時点で相談があった。
「父さん、何にしよう。。。」
話は逸れるが、長男の場合は、志望動機の第1が「京都に住みたい!」 であり、その手段として目指すは京大、次に同志社。これを実現するために偏差値と睨めっこしながら志望学科を決め、(努力した末に)京大地球工学科に合格した。だから、電気も化学も土木も。。何でもありの志望学科に対して
(私) お前 一体何になりたいんだ。何を勉強するつもりだ。
(長男) うるせぇーー
こんな会話をしたのを覚えている。
次男も似た感じだが、ちょっと違うのは第1が「一人暮らしをしたい!」であった。だから名古屋の大学には興味がなかった。第2は男女共学の総合大学。きっと、彼女を見つけて恋愛して楽しい学生生活を送る。そんな憧れがあったのだろう。本当は勉強するために大学に行くし、勉強させるために大学はある筈だが、いつからこうなったんだろう。。。まぁ本末転倒だが、分かりやすくていい。
大学受験は大変である。競争である。コダワリ・夢・憧れ・ライバル・・・色んなものが無いと頑張れないかもしれない。
駿台予備校のキャッチフレーズ
“第1志望はゆずれない”
これは受験生のハートを掴む良い言葉だと思う。
やりたいことは、やっておかないといけないし、親としてはやらせてやりたい。そうでないと、いつまで経っても悶々とする。これは還暦が近づいた今でも思う。“夢は老いることはない。
話は戻るが、そんな次男に私は
(私) 特になりたい職業・やりたい学問がないのなら機械工学科にしろ。”
(次男) なんでぇ。。。
(私) 日本はモノ作りの国だ。モノ作りの基本は機械だ。つぶしが利くし、どこの会社に行っても実力さえあれば雇ってくれる。
(次男) へぇ。。そうなの。
(私) そうだ。
(次男) ふーーん
こうして、次男は機械科を受験することにしたのである。(写真はトヨタ“MIRAI”。最近は電気で動く時代だが、機械工学の集大成である。)
続く