会長の“イマドキ”の大学受験 あとがき (前倒し)
実は本シリーズの最終章が数回残っているのですが、今日は東日本大震災発生から1年なので、既に書いてある『あとがき』を前倒しして記載します。
(本当は、この日までに本編を終了予定だったが。。。ゴメン!)
その1 3.11東日本大震災に想う。
京大合格発表から一夜明けた3月11日(金)。この週末が下宿探しのピークになると予想した私は、一足早く決めるべく朝6時に自宅を出発し、一路京都を目指した。もう、夢ばかり見てはいられない。
「現実は、目の前にあるのだ!」
9時には息子と指定した不動産屋を訪ね、紹介してくれた物件の下見をした。大学から15分(自転車)ほど掛かるが、気に入った下宿先が見つかった。後は書類に印鑑を押すだけだったので、ゆっくり食事でもしようと高台寺(寧々の道)にある“萬次郎”で昼食を取った。2階から眺める景色は情緒があり、京料理も美味かった。
(私) お前も、これからは京都に住むのか。夢のようだな。
(息子) ほんと、よかった。 まだ信じられん。
・・・・
(私) もう夢じゃない。こうやって、父さんに京都という新しい楽しみをくれた。感謝するよ。
(息子) ・・・・
こうして、2人だけの至福のヒトトキは過ぎていった。それからまもなく地震は起こった。京都では何も感じなかったが、その日の夕方、親戚(叔母)が住んでいる伏見に寄った時、その凄さを始めて知った。テレビで津波が押し寄せている現実にはびっくりした。
「西は、静かで何もなかった。」
運・不運で片付けてはいけないが、もし京大ではなく、慶応になったとしたら。。。やはり、この日は下宿探しで東京にいたことだろう。 ひょっとしたら災害に合っていたかもしれない。もちろん新幹線はストップしていたので、帰りが何時になるか分からなかっただろう。
「人生は、いつ・何処で・何が起こるか分からない。これは努力の問題ではない。」
そして、想ったことは、
「一生懸命やろう。その結果として起こることは仕方ない。」
これが、私が経験した3.11地震である。
(地震による大学の影響)
表が東京の各大学における地震の影響である。当初予定日の入学式・卒業式は軒並み中止とHPには掲載された。数千人の安全を確保できる場所がないのが理由である。学生のみならず、入学式にいたっては,子供の晴れ姿を楽しみにしていた親も沢山いたことだろう。。息子と同じ駿台予備校で慶応に入学した仲間は、スーツを買っただけで使えなかったと苦笑いしたらしい。もちろん、息子が慶応に行くことになった場合は我が家も同じである。
3.11地震による影響(地震直後)
大学名 | 卒業式 | 入学式 | ||
---|---|---|---|---|
慶応 | 中止 | 中止 | ||
早稲田 | 中止 | 中止 | ||
東大 | 各代表者1名のみ | 代表者のみ(合計33名) | ||
東工大 | 中止 | 中止 | ||
一橋大 | 中止 | 延期(4月2日⇒17日) |