会長の”イマドキの大学受験(予備校)”                                                   第一志望は、ゆずれない  その1

予備校の選定

 1年浪人すると決めた以上、まず予備校の選定から始めないといけない。名古屋でメジャーと言えば、河合塾・代々木ゼミール(代ゼミ)・駿台・東進ハイスクール(東進)の4つである。因みに息子は現役の時、塾として東進に通っていた。理由は、中学で既に佐鳴塾(SANARU)に入っていたので、その延長で同系統の東進となったのである。
 イマドキの受験体制は凄い! 
(40年前の私の時なんか、、 昭和の話しをしても仕方ないが。。)

ところが、浪人生を対象とするところ・現役高校生に強いところ等、予備校にも特色があるようだ。結局、名古屋が発祥の地で、刈代高校の仲間が行く河合塾と言い出した。この時気づいたことだが、刈谷高校のような受験校は、浪人受験にも断然有利である。
「苦労を共にする仲間がいる」

 実は息子が中学の時、成績が同じような仲間がいた。残念にも刈谷高校を落ちてしまい、他校に行くことになった。あれから3年経ち、その友達も国立大学を不合格になり、結局地元の私立大学に行った。浪人する仲間が少ないので、挑戦する勇気がないのが理由だという。それに引き換え、息子には同じ志を共にする仲間が沢山?いた。
 勝負には必ず“勝者”と“敗者”が存在する。敗者を全て“努力が足りない・素質がない”と片づけるのは簡単であるが、人生はそうとは言えないと思う。
 運と言えばそれまでだが。。。

さて、息子は河合塾が気に入ったようだ。イマドキの大学受験は、予備校のクラス分けも細分化している。河合塾の「SUPER ONEWEX理系コース」は20名程度のいわゆる英才教育カリキュラムを組んでいて、東大合格率78%、京大92%の実績があるらしい。勿論、このコースに入るには個別試験にパスしないといけない。ある意味、志望校に合格するよりも難しい!  (写真は河合塾風景)
 予備校は高校と違い、“志望校に何人合格させたか”という実績だけがモノをいう。イマドキの生徒・先生そして親は目が肥えている。
「金を払うか否かは、合格実績のみ」

だから極端に言えば、上述のように“京大合格率92%実績”とPRすれば、出来の悪い人間?でも意欲と希望を持って入塾し、授業料を払ってくれる。高専や高校にように定員40名でなく、沢山の浪人生に入ってもらいたいのだ。しかし、予備校には何の保障もない。怒ってもくれない。授業をサボろうが休もうが個人責任なのだ。
「予備校に卒業証書はない!」



 息子が河合塾にしたいと言い出したが、私はなぜか“駿台”が気になっていたので、注文をつけた。
(私)  すぐに決める必要はない。いろんな予備校を調べてから決めも遅くない。
(息子) どこに行っても同じだよ。それに刈谷高校の仲間もいるし。。
(私)  じゃ、第一希望は河合でいい。ただ、駿台にだけは見に行ってくれ。
(息子) 面倒くさいなぁ。
(私)  駿台は東大・京大実績が高いらしい。見てからでも遅くはない。
(息子) ・・・・
(私)  いいじゃないか。行ってくれよ。。
(息子) お父さんがそういうなら。行ってみるわ。



そして数日後、息子は私に言った。
(息子) 俺 駿台にするわ。

                                         続く


付録
 浪人が決まってからは、A4サイズ1枚に「父からのメッセージ」と題して息子の部屋に貼り付けた。本人は”殆ど無視した”と言っていたが、1年間に何枚ものメッセージを送った。


父からのメッセージ 4月
京都大学とガチンコ勝負の1年である。
  勝っても負けても、この1年で終了。
  (“もし”は無し)
②学費は、母が苦労して苦労して貯めたお金である。このことを忘れてはいけない。