会長の”春は来る” マスターズゴルフの魅力 

中編  コース紹介
マスターズは美しさと難しさが強調されている。陸上競技と無縁のマニアックな話しになるが、今週末にテレビ放送されるので参考にしてください。
(写真は9番グリーン付近風景:大勢のパトロンに圧倒された)


一度プレーしたいホール 
全てのホールを歩いて確かめた中で、自分が実際に打ってみたいと思ったホールを紹介する。


①4番ショートホール 240ヤード
テレビ中継は後半の9ホール(バックナイン)がメインなので、前半(フロントナイン)は馴染みが無いかもしれないが、とても長く素人には途方にくれそうなホールである。この写真は望遠なので近くに感じるが、途中は谷のように下っている。ここを選手は5番アイアン。。。と紹介している。本当かな? 
「打ったらどうなるか試してみたい。」


②7番ミドルホール  450ヤード
ここはティーグランドからグリーンまでまっすぐなホールで、正面にはスコアボードが見える。パトロンがコースの両側に、しかも最後まで続いている。思わず圧倒されてしまった。

「たくさんのパトロンに囲まれて、ファアウェイ(花道)を歩きたい」


③12番ショートホール 155ヤード
  名物ホールの1つと言われている。左にあるのがホーガンブリッジである。優勝が掛かってくると、手前の池や奥の土手に入れたりする、見ていて楽しみなホールである。近くまでいけないので詳細は不明だが、選ばれた選手がミスをするホールには感じられない。155ヤードの短いホールである。素人でもワンオンできそうな気がした。

 「何がそんなに難しいのか試してみたい」


④18番ミドルホール 465ヤード
 最終ホールはテレビ中継の的である。トッププレーヤーであれば、誰でも優勝争いに参加したいと思うのは当然である。しかし、勝負である以上そうは行かない。ここが最後のマスターズとなる選手も沢山いる。そんな哀愁さを感じさせるホールでもある。正面の狭い林の間を抜けていくショットが必要になるが、プロであるなら易しいと思う。 
「選手の気持ちを確かめたい。」


景色の華は“人”

テレビ中継とは違う側面を紹介する。

⑤花が咲き乱れている。。。
この写真は16番の美しいお花畑である。
「こんな風景が、ここオーガスタにはいたるところで見られる。。」
と放送されるので期待して乗り込んだが、素晴らしいとはお世辞にもいえないものであった。花の美しさなら日本のゴルフ場の方が素晴らしいかもしれない。コース設計者ボビー・ジョーンズが1930年に作ったこのコースは、松が天高く伸びた自然の地形を利用するスケールの大きいものであり、その隙間をぬって人工的に花を植えたという感じである。ただ、ご覧の通り大勢のパトロンたちが花(華)の役割を果たしてくれる。あたり一面 華で満ち溢れている。これは世界中のどこにも無い美しさだと思う。


⑥16番ショートホールの池は美しい?。。。
ここも最終日の終盤戦を左右するホールであり、池の波から風を計算してクラブ選択をする。
「普段は静かで美しい池だが。。。」と放送されるがはっきり言って、美しいどころか、ただのドブ池であった。勝負を左右するほど難しいというのは、パトロンに見られている緊張感や伝統あるマスターズの重みというプレッシャーなのかもしれない。


⑦18番のグリーンは広い?
最終日に優勝した選手が、家族と喜びを分かち合うシーンで有名なグリーンである。テレビを見る限り、とても広く難しいというが、
「ホンマかいな?」
と感じるグリーンであった。写真がそのグリーンであるが、アメリカの至るところにある風景に見えた。

ただし、私の中では貴重な1枚である。「夢ではないだろうか。本当に俺は来ているのだろうか?」と疑った場所が3箇所ある。
自由の女神リバティ島、モニュメントバレーの真直ぐな道、そして、ここマスターズ18番グリーンである。  幸せなひと時であった。

続く