会長の”春は来る” マスターズゴルフの魅力(最終回)

今回でシリーズは終了です。

 後編  出会った選手たち
 私が見学した年の優勝者はフィル・ミケルソン(36歳)であり、日本人出場者は、片山晋吾(27位)、丸山茂樹(予選落ち)であった。最終日に話題となったのは、フィル・ミケルソンとフレッド・カプルス(47歳)との一騎打ちであった。カプルスと言えば‘92年の優勝者であり一世風靡したスターである。私はカプルスを応援したが、オーガスタの女神は彼に味方せずミケルソンの勝利に終わった。勝負の世界は非情である。もし47歳が勝てば中高年の励みになったのだが。。。

さて、本日よりテレビ中継が始まった(CBC 朝4時〜)。5年前の話しではあるが、今も元気な選手が沢山いる。下記を参考にテレビを見て欲しい。陸上競技は、長距離のように年を取っても続けられるスポーツであるが、ゴルフは若い選手に混じって優勝争いができる。現役生活が長く続けられることも魅力の1つである。


今年も参加する選手

①タイガーウッズ
実際に見たイメージは、筋肉質というよりも“キャシャ”なバスケット選手であった。正直、「これがタイガーウッズ?」と感じた。一方体から出るオーラがあり、近寄り難く・声も掛けにくい威圧感があった。最近は芸能雑誌を賑わせているが、強いタイガーが戻ってくることを望みたい。なお、専属キャディのステーブは淡々と仕事をしていた。マスターズに限らず白のツナギを着るのがアメリカキャディの通例である。


②ビジェイ・シン
つい最近まで世界のゴルフをリードする一人で、’00年の優勝者ある。見るからに黒い。ライオンが獲物を狙うような目線が印象的であった。練習日初日ということもあり、淡々とプレーしていた。


③トム・ワトソン
歴史に名を残す往年のプレーヤーである。マスターズは2勝している。この日の彼は、パトロンへ丁寧に挨拶するジェントルマンであった。最近では‘09年の全英オープンで残念の2位となった。59歳の彼が優勝すれば、142年ぶりに記録を塗り替えると大勢が期待したが。。
この姿に日本の青木功が涙したのは印象的であった。そんなトム・ワトソンを目の前で見れるとは思いもよらなかった。感動してしまった。なお、写真手前の選手はトミー・アーロン(‘73年優勝者)である。


その他(今年は出場しない選手)

④キャンベル(ニュージーランド
 ‘01年に日本で開催されたワールドカップゴルフで決勝まで残った一人である。この時はタイガーウッズが来日して、起死回生のスーパーショットを放って優勝争いを演じたのは有名であり、会場となった太平洋クラブ御殿場コースには、彼の打った場所に記念碑ができた。この時、タイガーのショットを見てオドオドしていたキャンベルの顔が印象的だった。オーガスタで彼を見るとは思わなかったので、とても懐かしく思った。写真の如くとても筋肉質である。


⑤ジョン・デーリー
アメリカの人気者である。若いときは悪童のイメージがあったが、最近はバラエティ番組に出演している。例えばナイアガラの滝の対岸までボールが飛ばせるかチャレンジするとか。。。この日もファンから黄色い声が飛んでいた。
「I love you, John.」
と男性が野次ると、
「Me,too」
などと言っていた。
写真のように腹がでている。スポーツマンというよりも単なる中年太りである。


⑥テッド・パーディ
私のカメラに愛想よくポーズを取ってくれた。おまけに、「マルヤマ ニッポン」と片言日本語も語ってくれた。日本人の私に微笑んでくれたのは嬉しかった。
なお、カメラ持込み可能は水曜日までで、試合が始まる木曜日からはシャットアウトする。写真が撮れたのは幸いだった。


始まりと終わり
テレビを見ていると、スタートホールで係り員が
「Fore please, ○○○」
というシーンがある。大勢のパトロンが取り囲む中で打っていくことは大変な名誉である。日本人選手の多くは、これだけで満足してしまうらしい。参加できることに意義がある。分かる気がする。日本で開催される試合のパトロンはせいぜい1万人であるが、ここは10万人のパトロンと世界中から選ばれた選手と、歴史の重みがある。


終了後のスコアカードを提出するハウスがこの写真である。優勝した選手を大勢の関係者が取り囲むので、この小屋は素晴らしく見えるが、実際は“ホッタテ小屋”である。


 さて、今年は誰が優勝するのか、石川遼くんは予選通過なるのか、上位に食い込むのか、はたまた。。。

春の訪れを実感させ、ワクワクするマスターズである!!

次回から新ネタです。ちょっと急いで書いたので、少し休憩?です。皆さん、HPを賑やかにしてください。