会長の”明日に架ける橋” その14

五大湖はその殆どがカナダとの国境であり、私が住んでいたミシガン州オンタリオ湖を除く4湖が接している。水位(水の流れ)の関係で言えば下記となる。(→へ水が流れる)


 スペリオル湖→ヒュ-ロン湖・ミシガン湖・エリー湖→オンタリオ湖→ セントローレンス川→大西洋

 上記写真はミシガン湖ヒューロン湖を横切っているマキナック橋である。1957年に完成したときは立派だったらしいが、今では平凡な橋である(技術的には日本がリード?)。勿論、この橋が無いときは船で行き来していたし、冬は湖が凍り不通であったと言う。因みに、湖と言えど最大のスペリオル湖は北海道よりも大きく、最小のオンタリオ湖でさえ琵琶湖の28倍、愛知県の3.7倍あるのだ。まさに大湖と呼ぶにふさわしい(5湖全て加えると日本の面積の65%に相当する。。。アメリカはデカイわけだ)。

 五大湖を横切る橋

 ただ、これだけ大きいが海ではない。決定的に違うのが2つある。
1)潮の満ち引きがない。(水位が一定)
2)塩水ではない(真水である)
この感覚が最初は分からなかった。

ミシガン州は海に面していないが、湖が多くあるため湖水浴が盛んである(海水浴ではない)。また、湖の周りは別荘がところ狭しと並んでいる。この写真は、会社仲間の別荘で宴会をやっているときのものだ。ゴムボートで沖まで出ていき、泳いだり宴会をする。食材・酒は原価なので安い遊びである。


さて、五大湖の珍しい風景を紹介する。

灯台
日本のような円柱型灯台に比べ、形が個性的である。英語ではLighthouseといい燈台守が住んでいたらしい。この写真はミシガン湖東海岸 セントジョセフ市にある有名な灯台である。勿論現役で活躍している。実は、この写真を撮っている時に潮の満ち引きがないことに気付いた。 

(運河)
スペリオル湖ヒューロン湖は水位差があるため、船は当然運河を使って渡ることになる。この写真はスーセントマリー市というカナダとの国境にある。スペリオル湖のほとりにダルースという鉄鉱石の積荷港で有名な街があるため、運河で多くの巨大船が行き来する。
なお、エリー湖オンタリオ湖にはナイアガラの滝があるため船は走行不可能だ。このため、手前に20キロ程度の長い運河がる。
 最後に水は大西洋に流れていく。前述したミシシッピィ川と同様、壮大なスケールである。