(長坂) イギリスよ 何処へ行く (10)
イギリスの列車
今回の旅行は、往復チケットとホテル(ロンドン一か所)だけのツアー商品である。添乗員もいないので自力で観光する。イギリスは治安も悪くないし英語圏であるが、思うようにはいかない。
例えば、資料に
“駅の切符販売機で予約番号をi/pするだけ”
“空港出口のバス停から行先を確認して乗るだけ”
日本なら簡単である。分からなければ聞けばいい。しかし、異国では上手くいかない。
今回は列車の話である。
イギリスの新幹線に乗るのも良いかな思い、スコットランド(エジンバラ)から列車(ヨーク途中下車)で帰ることにした。〜写真が新幹線〜
出発時刻 | 料金(円) | 所要時間 | ||
---|---|---|---|---|
16:57 | 8,000 | 1時間53分 | ||
17:31 | 4,500 | 2時間12分 | ||
17:57 | 14,200 | 1時間53分 | ||
18:02 | 2,200 | 2時間23分 | ||
18:31 | 10,600 | 2時間15分 | ||
18:57 | 4,500 | 1時間53分 |
さて、未だに馴染めないがイギリスの列車料金。表は出発1か月前のヨーク発⇒ロンドンの金額だが、出発時刻によって料金が大きく異なっている。しかも2倍以上差がある。
当初は、安い理由が必ずあると疑っていたが、どうやら飛行機と同じで需要と供給のバランスで決まる仕組みらしい。結局 18:57発を2枚購入したが、2週間後には8,000円となっていた。文化・習慣の違いとはいえ、かなり違和感がある。加えて言うなら、日本なら東京駅から大阪・仙台・新潟など何処でもいけるが、ロンドンは行先ごとに駅が異なる。我々が利用したキングス・クロス駅、すぐ横にユーロスターが乗り入れるセント・パンクラス国際駅(写真でルネサンスホテルを併設)、さらに400m先には西へ向かうユーストン駅がある。
世界で初めて列車(商用)を走らせたのもイギリスである(1825年)。産業革命で「世界の工場」となった頃だから200年近くになるが、日進月歩の技術革新の中で、今や日本が世界一だと思う。駅の話で言えば、イギリス人が東京駅から新幹線を利用したなら、きっと満足するに違いない。
〜写真は、キングス・クロス駅 到着時刻20:54を示している。夏の夜は長い〜
10回に渡り連載してきたが、これで終了とします。今回の旅行で、日本がイギリスに勝っているものは、“お客様目線(おもてなしの心?)”だと思った。衣食住+安全など、日本は素晴らしい(安くてよいモノ・サービス)。
イギリスよ 何処へいく。