会長の”今時の大学受験”          その6 受験科目と配点

今回から受験科目と配点について紹介する。とても複雑で、受験生でさえ理解できない部分がある。ただし最低限言えることは下記3つである。
①試験にはセンター試験(毎年1月中旬)と各大学が行う個別試験(2次)がある。
国公立大学センター試験と2次試験の合計で合否が決まる。
③私立は各大学に一任されている。
 
当たり前だと誰でも思うが大きな落とし穴がある。それは、国公立の場合センター試験と2次試験の点数配分が大学によって違うのだ。

センター2次合計
東大110440550
京大2008001000
東工大270700970
名大60013001900
慶大0500500
早稲田大0360360
同志社大0450450
同志社(セ)6000600
九大(前)4507001150
九大(後)450250700
大阪府4506001050
上表が主要大学におけるセンターと2次試験の点数配分である。それぞれ特色がる。
以下に複雑怪奇と言われるカラクリを東大・京大の理系を例に紹介する。

(東大)
 センター試験は5教科7科目、国語200点・数学2科目200点・英語200点・理科2科目200点・社会1科目1000点の合計900点満点であるが、これを110点に換算する。そして東大独自の2次試験440点の計550点で順位を競う。すなわち、センター試験の得点は1/9に圧縮されてしまうのだ。国が主催するセンター試験を軽視している?

「東大に合格したいなら、堂々と2次試験で勝負しろ」

の宣言である。ただし言い分もある。東大受験生にとってセンター試験は簡単であり差がつかないという事実もあるからだ。ただし、競争率が3倍を超えた時センター試験の点数をもって足切りを行う。2010年は259人が落とされている。一年が水の泡である。なお、2次試験は国語80点、数学・理科・英語各120点の計440点である。


(京大)
センター試験については、東大と同じで5科目900点の内、国語200点を50点に、社会200点を100点に、英語200点を50点に圧縮した合計200点が配点である。これに京大独自の2次試験800点を加算した1,000点で順位を競う。
では、センター試験の数学・理科の400点はどうなるか?
〜複雑怪奇な合否選抜〜
②京大も東大同様足切りがある。競争率が3倍を超えるとセンター900点の合計値で足きりを行う。ここで数学・理科の点数がものをいうのだ。
③2次試験は国語100・数学・理科各250・英語200の計800点あるが、物理工学・電気電子工学・情報学の3学科だけは配点を下記2パターン作る。
 配点A センター試験200点、2次試験800点  計1000点
 配点B センター 0点  2次試験の 数学・理科を各400点に底上げ  計1000点
配点B>配点Aの上位10%を配点Bの点数に置き換える。(おそらく合格)
なぜ、こだわるのか?
各学科で方針がバラバラなのは恥ずかしい気もするが、数学・理科に秀でた人材を獲得したいという大学の想いだと思う。


 他大学も上記点数配分から分かるように、それぞれ特色がある。詳細は省くが、各校のニーズにマッチする人材を確保するために工夫を凝らしている。このような理由から、受験生はセンター試験の得点を慎重に見極める必要に迫られる。息子も自己採点のため、問題用紙に解答を明記し採点している。この自己採点結果を予備校が集計して合否予想をするのだ。怖いというか独特の世界である。

続く


”今時の京都”   ラーメン その2
「夢を語れ」
 ラーメン屋に似合わない名前であるが、ここも行列ができている。前述の“高安”からは100mくらいの距離である。コンビニ間よりはるかに近いが共に混んでいた。ここも断念した。情報紹介のみで勘弁して。
 “豚ラーメン(850円)。麺は300gあるそうで、なかなかのボリューム。これを野菜ニンニクアブラで。スープはちょい甘めのもの。比較的あっさりしてるが、別皿で登場したアブラを入れると結構こってり感が増す。”