(長坂) 次男の就活 (3)

第1章 イマドキの大学生 その2

さて、そんな次男だったから機械が本人に向いているか心配で、帰省するたびに質問をした。 因みに私は電気工学科卒業であるが、高専に5年もいると機械科の科目における基本(名前等)は憶えたし、会社が自動車部品メーカーなので馴染みもある。


(私) 専門は何やっているんだ。
(次男)  材力と熱処理と。。。。

(私) マルテンサイトって知っているか?
(次男) 聞いたことあるな。。。

(私)  流体力学や熱力はやったか。
(次男) 一応。。
(私)  流体力学のナビエーストークス方程式って、凄いだろ!
(次男)  何それ?
(私)  知らんのか。。
(次男) 流体は難しいのでわからん
 〜写真は車における空気の流れ・・流体力学を駆使し最適解を求める。〜


 機械工学の中身までは分からないが、次男がどの程度勉強しているか大凡理解できた。そして、何と言っても子供と工学に関する会話をするのが楽しかった。妻も、“イイね。。楽しそうだね。。”と羨ましがっていたのを思い出す。

私が機械工学科を受けろと言った手前もあって心配していたが、最後まで、「俺は機械には向かない。。」という声を聴かずに済んだ。これにはホットとしている。

                                         続く


プラス1 色づく京都  地蔵院(竹の寺)
 写真は西京区の”地蔵院“で、通称「竹の寺」と言われている。日本には沢山の寺院があり、多くの名前は3文字だから、同じ寺名または類似名となる。この地蔵院は文字通り地蔵菩薩が本尊である。何気なく拝観したが見どころ満載である。
十六羅漢の庭」はコジンマリとしたスペースだが、完成度が高い。いつまでも座って見ていたくなる。
・周りに竹林が生茂り静寂感が漂う。
細川護熙元首相も頻繁に訪れるらしく、この日は細川さん作の襖絵が展示されていた。プロが描く絵と何ら変わらないと素人の私には映った。


ちょっとマニアックな寺かもしれないが、一度訪れてください。
京都の寺社は現地へ行かないと善し悪しは分からないと、最近つくづく思う。


参考までに,JR東海の”そうだ、京都、行こう。”で1993年盛秋に紹介された時のキャッチコピーは以下である。

『竹やぶを抜けると思いっきりくつろげる隠れ家がありました。
横にならないでください
の張り紙がありました。
なあるほど。
京都には1200年分のノンビリがあります。』