(長坂) 旅は道連れ(九州)  その3

和気清麻呂は偉い!  宇佐神宮(大分)
 この写真は、京都御所の西にある護王神社(ごおう)である。ここはメディアで話題になる。
 1)本殿の左右に鎮座するのが狛犬ではなく猪。
 2)国家“君が代”に出てくる「さざれ石」がある。


 しかし、今回紹介するのは、ここに祀られている和気清麻呂(わけのきよまろ733〜799没)である。彼の偉業は奈良時代、僧侶“道鏡”を天皇にすれば天下泰平になるという宇佐神宮大分県)のお告げは虚偽であると一命を掛けて公表し、道鏡の野望を阻止したことにある。
 なお、日本史上には他にも天皇を否定又は自分が天皇だと言った人がいる。
 平 将門(まさかど):”新皇(しんのう)”と名乗った。
 織田信長:日本に王は2人いらないと言った。
いずれも未実現である。

天皇神武天皇(その祖先が天照大神)の血統で脈々と繋がれている。
(写真の10円紙幣が和気清麻呂護王神社 1899発行)



 前回の関門海峡同様、日本史の舞台となった宇佐神宮だが、実のところ大宰府よりも行きたい場所だった。因みに、全国に約44,000社ある八幡宮の総本社で、石清水八幡宮鶴岡八幡宮とともに日本三大八幡宮の一つ。


写真の木がパワースポットのオオクスで樹齢800年。「EXILE」メンバーUSA(本名・宇佐見吉啓)が07年、プライベートで宇佐神宮参拝に訪れ、その年に発売されたアルバム「EXILE LOVE」のミリオンセラーを祈願したところ、150万枚も売れて大ヒットにつながったとか。。


 さすがに総本社だけあり、広くて神社独特の厳かな雰囲気が漂っていた。幸い天気に恵まれてゆっくり歩くことができ、「EXILE」に倣って?沢山お祈りをした。総本山なのか皇室の参拝時に使用する屋根付きの橋が目を引いた。(写真)


今から1200年前 和気清麻呂が京都から参拝にきたことを思い感慨にふけった。


                                       続く



プラス1 陸上競技にご利益の神社
 冒頭の護王神社は、毎年行われる“京都マラソン”や“全国高校駅伝”の時期には特に多くの方が参拝に来られる“ランナー御用達”の神社。というのも、ランナーにとってはお参りせずにはいられない“足腰の健康・病気怪我回復”のご利益が頂ける神社である。
  理由は狛犬ならぬ狛猪が猪突猛進で足腰が丈夫なこと。なぜ猪というと、和気清麻呂道鏡の野望を砕いてことで逆鱗にふれ鹿児島に左遷される途中、刺客から猪が守ってくれたと史実にあり、神社創建から猪である。