会長の ”東北震災地を訪ねて”   津波の爪跡 1  

気仙沼 1 

写真は気仙沼市 復興屋台村にある異形のダルマ。これは笠井祐輔さんが発起人となり、被災地の方々を元気づけたいと全国を回り寄書を集めたもの。
http://get-up-japan.sub.jp/


 
一口に被災地東北と言っても広い。知合いの岩手県庁 Fさんにモデルコース(ドライブ)を組んでもらった。出発地が一関だったこともあり、スタートは気仙沼を見学することにした。まず驚いたのは、
“東北は山が深い!”


 国道284号線をひたすら海に向かって行くのだが、山また山である。何時になったら海に出るのだろう。本当に海はあるのか。津波の爪跡はあるのか。。。思っていたイメージとかけ離れた現実に不思議な気持ちになった。
実は一関も震度6弱と大きく揺れた。あまり知られてないが、一か月後の4月7日も震度6弱を観測している。復旧に向け頑張っていた矢先、“振出し”に戻った気持ちになったと言う。しかし、一関は陸地ゆえ津波影響はなかった。データによれば、震災による死者16,000人の中で建物崩壊などの揺れによる犠牲者は90名となっている。人的被害の殆どは津波なのだ。
あれから2年半。。。 一関は日本にある平常な街と同じに見えた。

一関から走ること1時間半。やっと街らしきものが見えてきた。
「来たぜ。。。気仙沼
通りかかった駅には、“ようこそ気仙沼”と訪問客を歓迎する看板が立ててある。(写真はJR気仙沼
震災の爪跡は本当にあるのだろうか。そんな気がして港を目指した。
行くこと10分。見えてきました最初の目的地“復興屋台村”

屋台村は仮設(プレハブ)の商店街で、ラーメン・焼き肉・居酒屋などが軒を連ね活気があった。そして、テレビで見た巨大ダルマがある。
“これがあの。。。。” (冒頭の写真)

それにしても、津波で街が破壊されたという爪跡は感じられない。確かに港の周辺は更地で雑草が生えている。こうして屋台村もある。
だけど。。。これじゃ大震災と呼べない。

気仙沼で美味いものを食べると言っても、午後3時じゃ腹も減らんし。。

“まっ、いっか。”


気を取り直し、屋台村を後にした。

                              続く