会長の”Imadokiの大学受験(京へ)” 自分の人生は、自分が主人公 その3
その3 受験のシナリオ
繰り返し述べているが、国公立大学合格の決めては“センター試験の点数”であるから、「試験前に選択肢を考えておくと良い」と予備校は教えている。一方で息子(受験生)にしてみれば、そんなことを考える暇があったら、志望校の過去問か英単語の暗記でもやりたいところ。ただ、“本番前のシナリオ作り”が大切であることを私は痛感していたので、息子にあえて忠告した。
(私) 時間はあっと言う間に過ぎていく。今のうちからシミュレーションをしておこう。
(息子) そんなことしたって、センターの結果次第じゃないか。
(私) そうかも知れんが、決めておけばどちらに転んでも指針になる。
(息子) どういう意味?
(私) もし、想定外の結果になった場合でも、対応が楽だということ。
(息子) ふーーん
全部を埋めることはできなかったが、下表を作り息子に回答させた。一番聞きたかったのは、「センター試験を何点と予想しているか」、そして言いたかったのは、このマトリックスを頭にいれておくこと。
息子のセンター予想点数(想定) MAX 780点 MIN 700点
場合分け | 想定を上回る | 想定内 | 想定を下回る | 大きく下回る | |
---|---|---|---|---|---|
点数 | 781以上 | 700〜780 | 700以下 | ||
(国公立) | |||||
前期 | 京都(工業化学) | 京都(工業化学) | 東北・大阪 | ||
後期 | 大阪(基礎工) | 横浜国立 | 横浜国立 | ||
中期 | 未受験 | 大阪府立 | 大阪府立 | ||
(私立) | |||||
その1 | 同志社 | 同志社 | 同志社 | ||
その2 | 南山(センター利用) | 南山(試験) | 南山(試験) | ||
その3 | 早稲田 | 早稲田 | 早稲田 | ||
その4 | 慶応 | 慶応 | 慶応 |
(私) なんだ、京大は工業化学か。。。お前 化学が好きなのか? 物理工学じゃなかったのか。
(息子) あそこは難しい、*受かる気がしない。
(私) じゃ、電気工学はどうだ。就職にはいいぞ。
(息子) 。。。。。
(私) 後期は横国か、そんなに魅力か? 父さんの時なんか無名に近かったけど。。
(息子) 昔のことは知らん。今は人気があるんだ。
(私) 他に、九大も北大も神戸大もある。
(息子) センターの結果が出てから考える。
(私) そうだな。。
(私) 想定より上だったら、南山はセンター試験利用一本か。心配だな。
(息子) 780点(87%)獲得して、南山に行く奴はいないと思う。
(私) そうか。。
(私) 想定を大幅に下回ったら、どうする。
(息子) 今は考えたくない。
まさしく仕事の手法である。自分が歩く道を場合分けしておけば、いざという時も冷静になれるというもの。ただ、やる前から失敗した場合の対応を考えるのは、息子の年齢では理解に苦しむかもしれない。私としては、言うべきこと・やるべきことはした。昨年のような後悔はない。
(後悔:名大の物理工学科受験に変更できなかったこと。 *写真は名大)
ウットウシイ父親かな、私は!
そして、いよいよセンター試験を迎えることになった。
(補足)
「受かる気がしない」というのは、とても大切な気持ちだ。このような場合は、たとえ実力があっても止めた方が良い結果をもたらす。これは経験則である。余談になるが、ゴルフで短い距離のパターを外したプロが終了後のインタビューで、「入る気がしなかった」と言うのを時々耳にするが、これと同じである。精神的にビハインドでは勝負に勝てない。負ける試合をするくらいなら、別の勝てる試合をすべきである。一本勝負だから。。
続く
プラス1 父からのメッセージ 10月
①緊張することが力をつけ、心を成長させる。緊張は目標から生まれる。
(目標は点数か、又は人に勝つかである)
②トップクラスの生徒と自分の違いは何か。たぶん、勉強するルーチン・試験ルーチンが しっかりしているか、否かだと思う。(できる奴は、ミスはしない)
秋は“中だるみ”の時期である。大学の多くが学園祭の時期であり、誘惑も多い。時には、仲間・ライバルと比べて、自分との差が何処にあるか探して欲しいと思った。時間の使い方・クセ・失敗・成功時の仕草など。。。頭(才能)の差と思ってしまうと、それ以上進まない。
「息子よ、頑張れ!」