会長の”ロシアの魅力”                                                    その6:モスクワ   前

 昨日の台風12号は大きな被害をもたらした。今までなら進路に近い地域が危険だったが、今回は違った。感じたことは以下である。
 1)天気予報は本当に良く当たる。
 2)非難せよ等の指示には、迷わずに従う。


さて、本シリーズを再開します。
 最後は首都モスクワを紹介する。頭に浮ぶのは“クレムリン”・“赤の広場”で、大統領の演説やセレモニーを行う厳粛な場所だ。この日も、写真のように警備隊が重々しく行進をしていた。
「おぉ。。。さすがロシア!」

と思いきや、最近は“なり手”が少ないらしい。また、肝心の“赤の広場”も週末のコンサートに向け準備中で、

「お堅い?ロシアも随分変わったものだ!」
と思っていたが、どうやら堅いのは私の頭のようだ。我々の年代はアメリカ VS ソ連が2台巨頭だったが、今の若者はソ連という言葉さえ知らない。中国・EU。。。だろうか。
行ってみて分かったことは、クレムリンとは“城壁”であり、モスクワ以外にも沢山あること。中世に侵略者から城を守る手段であるから、日本で言えば“お堀”かもしれない。勿論モスクワのクレムリン内部には大統領政府があり、この日も黒塗りの大きな車が門から出ていく姿が印象的であった。
スケールの大きさ、歴史の重み、静観さ・厳粛さ。。。。見るものを圧倒する。

「この世の物とは思えない。まるで夢を見ているようだ!」

ツアーの日本人観光客は口々に言った。



新幹線サプサン
 サンクトペテルブルクからモスクワまで3時間半に渡り新幹線に乗った。2009年12月開通のサプサン号である。乗り心地も良く、時速250キロだから日本と変わらない。車窓は予想通りの田舎風景が続いていた。せわしいバスでの観光地巡りを挟んで、ぼーっとできる時間が持てた。ただ驚いたことが2つある。

①駅名がユニークである。
サンクトペテルブルクにモスクワ駅がある。モスクワに行くための駅だ。他にフィンランド駅。。。など計4駅が別々にあり、お互いは連結していない。日本なら東京駅から何処にでもいけるが。。不思議である。

②改札は列車に乗るときに行う。
誰でも停車中の列車の前まで自由に行くことができる。このため、重い荷物をポーターが運んでくれた。しかしながら、ついつい日本の感覚でペットボトルを買いにホームに出ようとした時、ツアコンに止められた。切符もパスポートも持たずに出てしまったら今頃。。。
国の常識を理解しないといけない。
                                      続く


シベリア鉄道について
 ロシアには日本でもお馴染みのシベリア鉄道がある。ウラジオストク⇔モスクワを結ぶ走行距離9258キロ・所要時間6泊7日(2日に1便運行)という世界一長い鉄道だ。先日、会社の後輩がノボシビルスク*1→モスクワ間を利用した。
・客室は全て寝台タイプで1〜3等ある。(3等車になると・寝るだけの開放スペース)
・シャワーがないので汗拭きシートなどが必要。また他人が発する臭いを我慢する覚悟も必要。
・ロシアには当然時差があるが、車内・駅内はモスクワ時間で運行しているため注意。(ウラジオストク⇔モスクワは時差7時間)
・貴重品の管理は注意が必要
・田舎と都会の景色差が激しい。(田舎はド田舎、都会は立派な都会)


*1 ノボシビルスクはロシア3番目の人口150万人を誇り、「シベリアの首都」と言われている。

鉄道料金は、ウラジオストク⇔モスクワ(1等車 食事なし)で75,000円。

学生諸君! 一生の思い出を作りたいなら、下記参考にロシア横断してください。もちろん正月茶話会で紹介してね。
  http://www.rtb.co.jp/railroad.htm