会長の”明日に架ける橋” 番外編 フィレンチェ(イタリア)

 水の都がヴェネツィアなら、フィレンチェは花の都と呼ばれている。イタリア観光では、ローマ・ヴェネツィア・フィレンチェが3大有名地であり、時間が許せば、ミラノ・ピサ(斜塔)、ナポリなどが追加される。
この写真は、市内が最も美しく見えるミケランジェロ広場から撮影したものである。フィレンチェに行くのなら、この場所には是非寄ってほしい。写真にある橋は、1345年に完成したフィレンツェで最も古いといわれるヴェッキオ橋で、街の中心を流れるアルノ川に架かっている。
橋を歩いてみると分かるが、両側は金銀細工屋などで、家もあり人が住んでいる。(右写真)

 歴史を変えた橋

この橋が歴史を変えたとは言い過ぎであるが、フィレンツェとう街が歴史を変えたと教科書には書いてある。いわゆる14世紀から始まったルネサンスだ。それまで音楽・絵(文化)といえば、キリスト・聖書が題材であったが、ここをスタートとして一般庶民が主役となった。この絵は、ボッティチェリが描いた「春」である。ウッフィツィ美術館にある。

文化が育つ条件は2つある。平和であること。金を出してくれる人がいること。金銭面ではメディチ家という豪商がいたことも大きい。「モナ・リザ」のレオナルド・ダヴィンチも、[最後の審判]のミケランジェロもこの時代に登場している。
 街はどことなくファッション性に富んでいる。フランス人もそうであるが、イタリア人も日本から見るとカッコ良く見えてしまう(悔しいが。。。)