会長の”明日に架ける橋” その10

「明日に架ける橋シリーズ」も後半戦である。読者の皆さんは少々飽きたもしれないが、日本の25倍ある領土なので、仮に日本で紹介したい橋が5つあったとしても、この国は125橋となってしまう。そんな単純な話はないが、残りの紹介が終わるまでサラッと読んでください。

 アイオワ州アメリカ中央部にある。有名な都市も、国立公園もない大いなる田舎である。日本人には最も馴染みのない場所であるが、そんなアイオワでの話題は映画の舞台となったこと。この橋は、Covered Bridgeと言って、冬に橋の表面が凍結するのを防止するために作ったものである。木製なので滑り防止の言わば昔の
知恵だ。写真は、ローズマンブリッジといい、映画「マディソン郡の橋」の舞台である(実物)。主人公キンケイド(クリント・イーストウッド)が写真家として撮影に訪れ、小さな農場の主婦フランチェスカ・ジョンソンと出会い恋に落ちる。そして永遠に心に残る4日間が始まる…という映画である。この橋を旅行する前に映画を見たが、何とも考えさせられる内容であった。特に最後のシーンは。。。

クリント・イーストウッドに会える橋

この橋は現在使われていないが、現役のCovered Bridgeもある。生活上必要なのだ。(マイナス10度になると滑る)
アイオワのイメージは、果てしなく続くトウモ
ロコシ畑。実際、道路を走っていても一面緑一色で水平線まで続いている。アメリカ西部の砂漠とは違った景色である。

 実に退屈である!!

さて、旅行したのが6月だったこともあって、スコールの後に満点の虹が見えた。広角レンズ
が無いので、全体が撮影できなくて残念だったが、これほど大きく素晴らしい虹を見たのは生まれて初めてだった。それだけ田舎で遮るものがないのだ。

アイオワにはもう1つ映画の舞台となった街ダイアースビルがある。「フィールド・オブ・ドリームズ」である。世界のベースボールファンが愛してやまない映画らしい。ともろこし畑を
野球場にして、有名選手を待つというストーリーである。実物はもちろん野球ができる大きさで、観光客(家族連れが多い)はキャッチボールをやって主人公のように楽しんでいた。のどかな風景だった。

 旅行の最後に首都Des Moines(デモーイン)に寄った。いつも目にする風景であるが、アメリカ人は愛国心が強いというか、国旗を大切に誇
りにしている。この日も電動車いすに乗った男性が大きな星条旗を掲げて通行している姿を見た。これがまた様になっているのがアメリカだ。