長坂   夢の、また夢(登山) その2

月山(山形)

月山(がっさん)は、『奥の細道』にも登場する山形の霊峰である。1984mとそれほど高くはない。ゴンドラを利用すれば2時間程で頂上に到着する。

この山との出会いは、会社の後輩が『里帰りの際、いつも登っている』と話したことがきっかけである。それだけ魅力があるのなら一度は登りたいと思っていたが、前述の八甲田山と同じで山形も遠くて不便だ。そんな月山だが念願叶ってチャンスが訪れた。


登山に関して言えば、危険箇所もなく比較的簡単ではあるが、7月初旬はまだ雪渓が残っており注意が必要である(写真)。登山口でアイゼンを借りたお蔭で下山がスムーズだった。


登って驚いたが、頂上には下界同様の神社が鎮座している。御嶽山や白山と同様、山岳信仰の山である。さっそく500円を払ってご祈祷してもらった(強制ではない)。何となくではあるが、フランス観
光地モン・サン=ミシェルと似ている。あそこもキリスト教修道院。モンは「山」の意味だから、修業をするには人里離れた山が選ばれるのだろうか。


登頂した褒美?として、サクランボ(紅秀峰)と蕎麦を堪能できた。特にサクランボは新鮮(いわゆる甘い!)で、土産として持ち帰った。