(長坂) 次男の就活 (5)

第1章 イマドキの大学生 その4

アパート1
 アパートに関しては、私がかなり口出したのを思い出す(2013年3月の話)。2年前の2011年に発生した東日本大震災津波が強烈に残っていたし、「東海地震が30年以内にくる確率が80%」という情報も飛び交る中で、三重大は海岸沿いにあった。だから、せめてアパートは高台にして欲しかった。

 余談になるが、長男のアパート探しは合格発表の翌日に会社を休んで対応した。何件か下見をし、気に入った場所が見つかった。ほっとして遅い昼食を高台寺の“萬治郎”で食べた。(この店は今でも利用する)
 (私) これでお前も京大か。新しい生活が始まるな。
 (長男) そうだね。。
 (私) よく頑張ったなぁ。。
    ・・・・・・
 (長男)アパートいつでも泊まっていいからね。。
 (私) そうか。じゃ、京都に来るか。。

こんな会話をしている時、東日本大震災は起こった。名古屋は長い揺れが続いたというが、京都では全く感じなかった。(写真は東日本大震災直後の津波で、海岸から住宅地へ押し寄せる)

上述の経験もあったので、次男のアパートは慎重に決めたいと思っていた。


さて合格発表の1週間前、暇そうにしている次男に聞いてみた。
(私)  お前さぁ。。三重大に合格する自信はあるか。。
(次男) たぶん。。
(私)  そうか!! やるじゃん。。
(次男) ・・・
(私)  どうせ暇だから、日曜日にアパート探しでもいくか。。
(次男) いいよ。。
 
東浦から三重大(津市)までは車で2時間程だった。とりあえず大学に行くと、不動産屋の広告が沢山あった。まだ先の話だと思っていたから、“とりあえず”一番近い店に電話をした。

(私) 実は来週合格発表ですが、下見にきました。
(係員) そのような親子の方、結構います。心配なさらないでください。
(私) そうなんですか。。。皆考えることは同じなんですね。
(係員) ・・・・ ご希望はありますか?
(私) 子供は大学に近いほうが便利と言ってますが、私の経験から言って近くだと溜まり場となるし、地震津波がくると逃げようがないし。。。
(係員) ご希望はわかりました。因みに予算は?
(私) まずは相場も知りたいし、推薦できる場所を。。。
(係員) 分かりました。30分ほどしたら来店ください。
(私) お願いします。


その後、係員と次男と私の3人で紹介してくれた3件を回ることにした。
(写真の中央が三重大学 東日本大震災クラスの津波が来ると。。。)

                                         続く

追記:津波に関しては、”東日本震災地を訪ねて”と題して2013/9〜連載しているので、興味のある人は読んでください。



プラス1 色づく京都 定番の景色(高台寺 駐車場から)
 このアングルが好きな京都の1つである。初めは東寺の五重塔と思い、場所を探したが見つからなかった。その後ある雑誌の中で、“高台寺から見た八坂の塔”だと知った。早速足を運び、駐車場入り口付近だと分った時は嬉しかった。
この近辺には、清水寺産寧坂・石塀小路 少し歩けば円山公園、そして祇園に行き着く“京都の顔”である。


 一年中混雑しているので静かな雰囲気は期待できないが、古都・雅を感じる場所である。時間があれば、“萬治郎”で食事でもいかが?