(長坂) イギリスよ 何処へ行く (5)

アイルランド

この写真は、首都ダブリンにあるトリニティカレッジ(大学)の図書館である。ここにアイルランド最高の宝「ケルズの書(キリスト教の福音書)」があり、見学に訪れる観光客で連日混雑する。また500万冊を超える蔵書があり、歴史の重みを感じさせる場所でもある。


“なぜアイルランドに行くのか”
“イギリスには観る場所が沢山あるのだから、ワザワザ隣国にいかなくても。。”
と、同僚にも旅行会社からも言われた。
 かなり迷ったが、忠告を聞かずに出発した。理由は下記2点
1) アイルランドは長年イギリスに支配されてきたが、今はどうなんだろう? 活気はあるか、貧しいか。。。この目で確認したい。
2) ケルト人に会いたい。


実際に行って見て感じたことの1番は、ダブリンは都会であり活気に満ちていた。イギリスに比べて遜色なかった。正直ちょっと意外だった。(写真は、ダブリンの若者が集う、芸術・文化の発信基地 テンプルバー)

次にケルト人との面会である。歴史を語れば、その昔 ヨーロッパ大陸にも多く住んでいたが、ゲルマン人等から追いやられ現在ではアイルランドくらいだという。そして“独特の顔”をしているらしい。

この“独特の顔”とは具体的に。。。を知りたくてダブリンの街を歩いたが、ロンドンと何も変わらない。独特とは言えるものは見当たらなかった。さらに、冒頭の「ケルズの書」見学ツアーで日本人ガイド(5年在住)に話を聞くと、
「今や純粋なケルト人はいない。小柄で赤髪らしいと言うが滅多にみることはない」
が答えだった。
うーーん、残念!

さて、アイルランドはビールが有名と聞いていたので、昼食は本場ギネスビールを頼んだが、これが実に美味かった。何しろ泡が最後まで残っている。鮮度&注ぎ方にあるらしい。帰国後ギネスビールを買って挑戦したが、泡は最初だけだった。

いろいろ心配をしたアイルランドだったが、無事にロンドンに戻ってくることができた。


続く